第八話 使徒も怯えるリリン(人間)!?
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同じ場所でどっしり構えていた使徒マトリエルの胴体から血が噴き出たのを地上の地球防衛軍の部隊と、モニターで戦況を見ていた基地の司令官達もしっかり目撃した。
そして出血するダメージを受けたマトリエルが長い脚を一本持ち上げて、胴体に近い地面を踏みつける動作をした。
「いったい何が!?」
ATフィールドを持つうえに、胴体より遥かに長くて高さがある足を持つため陣取っている幅だけなら今まで出てきた使徒で一番大きいこの使徒に近づけないので何が起こっているのか確認することができない。
「司令! たった今、映像の解析が完了しました! 使徒の下腹部辺りに向かってエネルギー弾が放たれています!」
「なんだと?」
前線い設置されたコンピュータなどの解析装置を担当するオペレーターの報告に前線司令官は、オペレーターのところにすぐに向かい、映し出された映像を見た。
拡大された超スロー映像で、確かに白い複数のエネルギーの弾がマトリエルに向かって飛んで行き、着弾すると、マトリエルの胴体の目のような部分から出血していた。
「…弾が発射された方向は、使徒のほぼ真下……。風間達か!?」
使徒に痛手を負わせた兵器がミュータント兵士に支給されているメーサー銃であると見抜いた前線司令官は、バッとマトリエルの方に振り返った。
その直後、またマトリエルの胴体の目玉みたいな部分から出血が起こった。最初に出血した部分とはまったく逆方向にある部分である。
するとまたマトリエルが攻撃された方向の足を一本持ち上げて地面を踏みつけた。
一分とせず、今度はまた別の咆哮からまだ潰されてない目がメーサー銃で潰された。するとマトリエルは、ボタボタ出していた溶解液を止めた。
そして動作こそ遅いがその場から動かない体制をやめて、動き出した。
周りを警戒し、下腹部にあるコアがある目の部分をギョロギョロと忙しなく動かし、自分に攻撃してくる相手を探す。
マトリエルが風間達に翻弄されている間に、マトリエルに接近していく一人の人間がいた。
茶色のコートがマトリエルの巨体から来る空気の流れではためく。
度重なる使徒とゴジラと機龍フィアが荒らしまくったせいで廃墟どころか荒野(?)みたいな荒れた場所となった第三新東京を、腰に業物の刀を引っかけたその男が進んでいく。
数十メートル級の使徒にとって人間など蟻んこも同然。さらにマトリエル自身、現在自分を攻撃してくる相手を探すのに忙しいので茶色のコートの男の接近にまったく気付いていない。
マトリエルの足の一本の付近まで来た男は足を止め、マトリエルを見上げた。
「…フンっ。神の使いを名乗るぐらいなんだから、ちったあ楽しませろよ?」
男は、腰の刀に手をかけた。
そして、マトリエル
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