第七話 椎堂ツムグの決意 その1(※一部書き換え)
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ち込んでいたミュータント部隊に支給される武器の入ったトランクを担ぎ上げ、風間はリツコの前に来た。
「それで? どうすればいい?」
「力を貸してもらえるの?」
「じっとしてるのも飽きたからな。」
「ありがとう。それで、監査官様はいかがされます?」
「……仕方がないですな。生きて外の空気を吸いましょう。」
「感謝しますわ。」
「先輩…、私達はなにをすればいいですか?」
「MAGIが使えない今は、あなた達にやれることはないわ。ここで待機してて。」
「分かりました。」
「そうっすか…。」
「そんな…。」
日向マコト、青葉シゲル、伊吹マヤは、それぞれリツコの指示に違う反応をした。特にマヤは、リツコの手伝いさえできないことに落胆していた。
リツコは、ネルフの主力のメンバーに指示し終えると、風間と監査官に向き直った。
「まず、監査官には、地上の状況と使徒の形状などを地上の地球防衛軍から聞いてもらえますか? 現在、地上と交信できる手段は監査官が持っているその通信機しかありません。どうか、お願いします。」
「分かった。こちら、Y−81。地上の戦況はどうなっている?」
こうして地球防衛軍(ネルフに派遣された監査官と護衛のミュータント兵士達)とネルフの赤木リツコによる秘密の共同戦線が始まった。
風間達が使徒殲滅のため共闘を始めてた頃。
地下プラントから出て、初号機を探してネルフ本部の中を移動していたツムグは、自分の足元に転がる複数人の人間を見おろしていた。
「……反ネルフ組織の残党か。それも熱心な信者。匿名で送られた情報で動力炉まで侵入して停電騒ぎを起こした…。本当ならネルフ本部ごと爆破して自決するつもりだったわけか。よくあるテロリストのやり口だな〜。でも実際にやってみたら動力炉を爆発させられず停電止まり。焦って、こうなりゃ物理的に動力炉を破壊しようとしてたところに俺が来て、今こうしてのびてるわけだ。」
通路に転がるテロリスト達は死んでない。
2、3日ほど意識不明で、目を覚ましても頭痛のあまりしばらくまともに動けない程度に超能力で精神と脳などの神経細胞にダメージを与えてやったのだ。さすがに熱線を使うと火傷じゃすまない。
このテロリスト達が侵入した理由と動力炉の稼働を止めるまでの流れとその後のことをツムグが知ることができたのは、テロリストの一人を残して他の者達を昏倒させた後、残った一人をG細胞を持つ者である自分にしかできないゴジラによく似た威圧感と殺意を浴びせて脅迫し、失禁させ、白目をむいて泡を吹かせて隙のできた精神に割って入って脳の中を覗き見たのだ。それで分かったのが、先ほどの独り言の内容である。なお、その他もろもろのあんなことやこんなことも全部見えたのだが、関
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