第七話 椎堂ツムグの決意 その1(※一部書き換え)
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る限り早くネルフ本部から安全に地上へ脱出する経路を確保してしておいてもらえるか? 現在地上では使徒が出現し、溶解液で装甲を溶かし本部を攻撃しようとしている。』
「使徒ですって!?」
監査官が思わず声をあげると、リツコを始めとしたその場にいた面々が驚いた。
『まだゴジラは、来ていない。だが時間の問題だろう。しかもG細胞完全適応者が行方不明で機龍フィアが出撃できない状況だ。地上部隊が使徒を攻撃しているが、攻撃を少し妨害する程度で撃滅とまではいけない。』
「なんてことだ…。」
監査官は、地上で使徒が現れていて、戦闘が起こっていることに愕然とした。
監査官が口にした言葉から出た使徒という単語から、リツコは、現在使徒が第三新東京でネルフ本部を破壊しようと活動していることを見抜いた。
そしてリツコは、監査官に進言した。
「監査官殿。私、赤木リツコが使徒の殲滅に協力させていただけませんか?」
「りっちゃん!?」
「先輩!?」
リツコの言葉に加持とマヤが驚きの声を上げた。
「…どういうつもりだ?」
「言葉のままですわ。私は、ネルフで使徒の研究を続ける恐らくこの世界でもっとも使徒に精通した人間です。念のために言っておきますが、これは、私個人の言葉です。ネルフのためではなく、生き残る最良の道を開くために力を貸したいのです。」
「神に誓ってもか?」
「生憎と、神様は信じていません…。ただ、私はここで死ぬつもりはありません。死にたくないから戦うのです。」
リツコは、一息置いて、しかし…と言い。
「私は拳銃程度しか使えない貧弱な研究者でしかありません。強い戦士の力が必要なのですわ。」
「ほう…? つまり私の護衛として来ている風間少尉達に戦ってもらいたいということかね?」
「その通りですわ。」
「っ…。」
それを聞いた風間は、訝しげにリツコを見た。
風間と目が合ったリツコは、笑ってウィンクをした。それを見た風間は溜息を吐いて腕組をした。
「命令なら、俺は構わない。」
「それでいいのか? 風間少尉。」
「怪獣を相手に白兵戦を行うことを想定した訓練を一日と欠かさず続け来た俺達が…、使徒ごときに負けるとでも?」
風間がそう言うと、それに同調した護衛として来ていたミュータント兵士達が一斉に強い意志を宿した視線を監査官に向けた。ミュータント兵士達の迫力に監査官は思わずたじろいた。
「い、いや…、そんなつもりは…。しかし使徒への白兵戦はぶっつけ本番だ。何が起こるか分からない。」
「あんたが生き残ったら、上の連中にこう言え。『すべては、風間の独断だと』な。」
「な、それは…、風間少尉!」
風間の肩を掴もうとした監査官の手を振り払い(手加減してます)、念のために持
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