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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第七話  椎堂ツムグの決意 その1(※一部書き換え)
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ント兵士達であった。
「赤木博士。ネルフ本部の動力の復旧の目途は立っているのですか?」
 監査官が話題を変えようとリツコに言った。
「急ピッチで動力の復旧をさせていますわ。どうやら、ネズミが入り込んだようで…。」
「おや? 今のネルフを狙うとは、世間知らずもいたものですな。」
 権限を失ったネルフを軽く疎んじる発言をする監査官に、リツコはクスッと笑っただけだった。
「ええ。どこかの馬鹿な男のせいで随分と敵が多くて…。下の者…、つまり現場のことなどひとつも考慮しないのでほんと困っていますわ。」
「…そのこともペナルティとして叩きつけましょう。」
 リツコのため息交じりの愚痴に、監査官は同情し、手帳にスラスラとメモを書いた。
 監査官の対応にリツコは、笑顔で、ありがとうございます、っとお礼を言っていた。意外とこの監査官と気が合ったらしい。リツコを先輩と慕うオペレータの女性を焦られていた。
 しかしリツコが真剣な表情に変わり、不可解なことを口にした。
「ですが、おかしいのです。動力炉のような重要な場所にはそう簡単に入り込めるようにはしてませんでした。誰かが手引きでもしなければ…、絶対に入り込めるはずがないのに…。」
「ネルフが誇るMAGIでも感知できなかったっと?」
「そういうことは真っ先に感知するよう命令していたわ。停電が起こる直後までMAGIの定期検診を行っていた時、プログラムの一部が書き換えられていたのを見つけた。MAGIのプロテクトを越えてハッキングを行うなど、この地球上の人間の文明なら地球防衛軍が保有するスーパーコンピュータでもなければ無理だわ。」
「我々を疑っているのか?」
「いいえ。こんなことをしてもあなた方にメリットはない。先ほども言われましたわよね? 今のネルフを狙うなんて世間知らずだと。」
「確かに…、その通りだ。だとするならば他に容疑者に心当たりは?」
「残念ですが、まったく心当たりはありませんわね。せめてシステムが復旧さえすれば足跡を辿れるのですけれど。」
「それは、参りましたな。辛抱して待つしか……。ん?」
 その時、監査官の懐にある通信機が鳴った。
 監査官が通信機からイヤホンを伸ばして耳に差し込み、通信を繋げた。
 ノイズが十数秒ほどして、急にはっきりとした声がイヤホンから監査官の耳に届いた。
『おお! やっと繋がったか!』
「こちら、Y−81。通信状況は良好です。どうぞ。」
『そちらの状況を確認したい。何が起こっている?』
「現在ネルフ本部が大規模な停電状態陥っています。現在復旧を急いでいるとのことです。」
『停電? なるほど、そうだったのか。赤木博士はいるのか?』
「ええ。現在、避難場所にした場所に共にいます。」
『でき
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