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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第六話  浅間山を守れ!
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ムグは、そう呟いた。

 浅間山のマグマの中にいる使徒は、まだ動かない。




***




 浅間山からは見えない遠くの位置に待機しているのは、轟天号。
 修理が終わり、“保険”のために待機しているのである。
「どうだ、何か動きはあったか?」
「現在、機龍フィアがゴジラと戦闘を開始。浅間山の深部にいる使徒に、変化はありません。」
「ったく、使徒ってのは、ある意味怪獣より面倒な奴らだぜ。」
 ゴードンは、そうぼやいた。
 ゴジラと他の怪獣との戦闘の経験がある超ベテランのゴードンも、使徒の特殊性に頭痛を感じていた。
 何の前触れもなく現れ、なぜか第三新東京に来る(ガキエルは除外)、そして個性豊かすぎる姿形。
 ATフィールドというエネルギーシールドもあるが、色んな意味である意味怪獣より厄介な敵だ。
 数が決まっているのが唯一の救いかもしれないが、こうも個性的な使徒が次々に現れると、対応が大変だ。
 まあ、使徒を殺すのは大抵はゴジラで、使徒イスラフェルを殺したのは機龍フィアなので機龍フィアも使徒を殺せることが証明された。
 今後、ゴジラだけに使徒を殺すのを任せるのではなく、隙あらば機龍フィアで使徒を撃退することになる。
 イスラフェルのように分離したりできるタイプが現れた場合、その方が使徒の殲滅が早く終わるだろうから。
「使徒の様子はどうだ?」
「いいえ。変化はありません。」
「……まさか、羽化する気がないなんてことは、ないよな?」
 ゴードンの言葉に船員達が一斉にゴードンの方を見た。
「火山越しとはえい、ゴジラと機龍フィアが待ち構えてんだ。わざわざ殺されに行くようなマネをするとは思えねぇ。保険をかけといて正解だったかもな。」
 ゴードンは、頬杖をついてにやりと笑った。
 轟天号の兵器管制担当に復帰した尾崎は、ゴードンの言葉に息を飲んだ。

 その時、轟天号から見ることができる浅間山の方から爆発炎上する炎と煙があがった。




***




 機龍フィアの後方で、量産されたスーパーX2の一機が地面に墜落した。
 スーパーX2は、ファイヤーミラーという武装を持ち、これはゴジラの放射熱線を吸収して反射攻撃を行う対ゴジラ用に開発された兵器だ。
 ビオランテの一件の時に初出動し、ゴジラを痛めつけたが、熱線を吸収反射を繰り返し過ぎたため、ファイヤーミラーの中枢の大事な部分が熱でやられ、撃墜されてしまった苦い歴史がある。
 そのスーパーX2の改良版で、かつネルフに回されてた莫大な資金が地球防衛軍に回ってきたことで量産体制が整い数機のスーパーX2が今浅間山をゴジラの熱線から守るために出動していた。
 その内の一機が撃墜された。
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