第六話 浅間山を守れ!
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堂ツムグに機龍フィアに乗せて戦わせることに反対する反対派は、ゴードンの言葉に、顔を青ざめさせて急に口を閉ざした。
それを見てゴードンは、呆れたと大げさにでかいため息を吐いて見せた。
「現場に出もしない、口だけは達者な腰抜けが偉そうに文句ばっか並べて情けねぇ。今の機龍フィアじゃ、ツムグ以外じゃゴジラとまともに戦えない。これが現実だ。ツムグの奴がそれを一番分かってんだからな。」
ゴードンは、ニヤニヤ笑う。反対派の者達は顔を怒りで赤くして震えていた。
「波川。とりあえずおまえのその作戦で行くが…、保険はかけさせてもらうぜ。」
「ええ。ゴードン大佐に任せるわ。もしもの時は…、存分にやりなさい。」
「フフ…、その言葉。忘れるなよ?」
ゴードンは、愉快そうに笑い、席を立って会議室から出て行った。
「あの…、保険…とは?」
ゴードンが去ったことで静まった会議場に恐る恐る重役の一人が質問した。
「それは極秘です。ゴードン大佐でなければできないことなのです。」
ゴードンとの間に交わされたことを極秘とし、波川は、不敵に笑った。
こうして、第八使徒サンダルフォンが羽化するまでの浅間山の防衛と、羽化した後のことについての作戦会議は終わった。
***
本部を維持する以外でやることがないネルフ。
しかし地球防衛軍から情報を貰えるのは、赤木リツコにとって有難いことだった。
「次の使徒は、蛹状態で、マグマの中にいるか…。貴重なサンプルとして捕獲したいところだけど、ゴジラがいるからそんな悠長なことやってられないわね。過去の資料によると、モスラとバトラが現れた時、ゴジラは、海底のマントルから富士山の火口から出現し、休火山だった富士山を噴火させた前科がある。けれど、この時はマントルに落ちたからやむ終えず富士山から出てきただけね。正面から戦うのを好む傾向があるゴジラが意図的に富士山を噴火させたとは思えない…。南極に封印される前ならともかく、今のゴジラの熱線なら浅間山ごと使徒を消し飛ばせそうだわ。そうなると火山活動活発化して日本全土に及ぶ可能性が高い…。地球防衛軍のことだから絶対にそれだけは阻止したいでしょうね。」
ネルフには、地球防衛軍の作戦は伝わっていないが、リツコは送られてきた使徒の情報を見ただけでだいたいのことを言い当てていた。
赤木リツコは、伊達にネルフの技術部門や科学を担当する天才科学者ではない。
「っとなると……、蛹から使徒が羽化するまで浅間山を全力で守ることになる。けれど…、そううまくいくかしら? 第五使徒の時も、第七使徒の時も予想外のことは起こっている。何か保険をかけておかないと日本が危険。15年のブランクはあるとはいえ、地球防衛軍の戦歴ならそれぐらいのことは
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