第六話 浅間山を守れ!
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いた。
今のところ椎堂ツムグは、人間の味方として行動してはいるが、その言動にはゴジラを尊敬し崇拝するような部分が見られ、他のことなどどうでもいいようなことを喋るため、あらゆる場面でゴジラと接触させることを反対する声が上がっていた。彼の細胞を素体にした機龍フィアの実質正規パイロットな状態になったことも反対する動きがあり、機龍フィアの改良と新たな兵器の開発のためのデータを取るためとはいえ、機龍フィア越しとはいえ、ほぼ直接ゴジラと接触しなければならないのだ。
最悪の可能性がある以上、反対意見が寄せられるのは致し方ない。
「反対の意見のある方々のお気持ちは分かっているつもりです。ですが、現状機龍フィアの力を100パーセント以上引き出せるのは、椎堂ツムグだけなのです。」
「いつになればG細胞完全適応者以外でも機龍フィアを扱えるようなるのですか?」
「一代目のゴジラの骨髄幹細胞を使った3式機龍と違い、機龍フィアは、G細胞と人間の細胞が融合している椎堂ツムグの細胞を使っています。なので暴走する確率、安定性も3式とは比べ物にならないほど素晴らしい結果を出しています。しかし、第四使徒襲来の際のゴジラとの戦いで一度機能停止に陥りました。その原因は、第三使徒襲来のときにゴジラを退けた際に破損した兵器系統の伝達回路の修理ができていない状態で、一つ以上リミッターを解除したことによるDNAコンピュータから信号が逆流し椎堂ツムグの脳を侵して一時的にバーサーカーに変えてしまい、過度の運動とゴジラの赤い熱線をまともに受けたダメージで強制シャットダウンしたのです。簡単いいますと、DNAコンピュータの戦闘プログラムの想定外のバグでした。」
「機龍フィアは、DNAコンピュータの安定性が売りだったのではないのですか!?」
「…こればかりは、実戦にならなければ分からなかったとしか答えられません。機龍フィアの強制シャットダウンを教訓に、大幅な見直しがされ、一つ以上のリミッターを外しても暴走の恐れはもうありません。」
「保証はあるのか!?」
「そうだそうだ!」
反対派の者達の野次が飛ぶ。
「ピーチクパーチク…、うるせえな。現場を知らねえ奴らがゴチャゴチャ言ってんじゃねぇぜ。」
頬杖ついたゴードンが嫌味を込めてそう言った。
それによって反対派達の視線が一気にゴードンに集まった。
「口を慎め、ゴードン!」
「また軍法会議にかけられたいのか貴様!」
「我々は、危険性を考慮して…。」
「だったらてめえらが、機龍フィアに乗れよ。ツムグの奴ほどじゃないが操縦の仕方を知らなくてもDNAコンピュータと接続すりゃ他の奴でも動かせるんだぞ? ツムグを乗せたくないって言うなら、自分が乗れ。で、ゴジラとやりあえ。」
文句を言っていた者達、つまり椎
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