第六話 浅間山を守れ!
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ついて、ツムグはこう語った。
「ゴジラさん、珍しく遊びたいって気分だったみたいでさ…。なんか機嫌良さそうだってんだよね。なんか良いことでもあったのかな? 詳しいことは分かんないけど。」
なぜか上機嫌だったらしいゴジラ。
ツムグは、今回に限って感情のぶれが大きかったためゴジラの思考の詳細内容までは分からなかったらしい。
後に分かることだが、この時ゴジラが機嫌がよかったのは、セカンドインパクト後に標的として定めた抹殺対象のエヴァ一機(四号機)を破壊できたのと、久しぶりに派手に大都市で暴れられたのと、上陸した国の大都市に標的のひとつであるゼーレの手足になっているゼーレに忠実な人間達が多くいてそのほとんどの命を葬ってゼーレを追い詰めて苦しめるのに成功したからだった。
結果として、地球防衛軍は、ゴジラに遊ばれてしまったのだという事実に上層部は頭をかきむしったり、胃薬、頭痛薬を飲んだりと荒れたという。
また回収された残った量産型スーパーX2の記録と機龍フィアのDNAコンピュータの記録と信号をキャッチした時の記録のデータの照合の結果、試験的に量産型スーパーX2に搭載していた機龍フィアと同じDNAコンピュータを破壊された時の瞬間がツムグに大きな精神ダメージを与えていたことが分かり、これがツムグの暴走寸前になるのを招いたことになる。
これによりツムグのDNAコンピュータの他の兵器への使用、及び開発は即座に凍結。
ツムグのDNAコンピュータを機龍フィア以外の兵器搭載と開発を推していた技術部のチームは、上層部に呼び出され、危うくツムグが最悪の敵になる寸前までいってしまった結果について問われたが、こんな結果は予想外だったと答え、改良さえすればツムグ無しで無人機による大幅な戦力増強になると力説したものの、このことでこのチームがツムグの共感能力の強さと、ツムグのDNAコンピュータがツムグにとって心と体の一部みたいに強い繋がりが発生している資料があったのにそれを完全に考慮せず、いや理解せずツムグへ影響を避ける処置を一切していなかったDNAコンピュータを今回浅間山の陣営に出撃させた量産型スーパーX2に搭載させていた事実が浮き彫りになり、ツムグのDNAコンピュータの開発を力説し、なおかつ開発の凍結を解除を願ったチームリーダーが波川をはじめとした上層部の面々からでかい雷を落とされたのは言うまでもない。
ツムグのDNAコンピュータを他の兵器に使うという許可書に判を押したのは波川だ。しかしその許可を貰いに来た開発チームがツムグの危険性を理解していなかったことを見抜けなかった。彼らにとってツムグは有能な試験パイロットで兵器の材料程度にしかなかったのだ。
ゴジラに浅間山を破壊させないための重大な作戦の時に起こった痛恨のミスは
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