第六話 浅間山を守れ!
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かったろうな!! 上層部の間抜け面が目に浮かぶぜ!」
ゴードンは、ついに腹を抱えて笑い続けた。
サンダルフォンを殲滅し終えた後、機龍フィアは砲門を閉じ、ゴジラは口を閉めた。
ゴジラは、一度だけ轟天号の方を見てから、もう用は済んだといわんばかりに背中を向けて海に向かって去って行った。
なんだこのゴジラの潔さは?
アメリカでエヴァ四号機を破壊し、アメリカのネルフ支部をぶっ壊し、ついでにアメリカの中心都市で暴れ回った今も昔も変わらぬ暴れん坊があっさり帰った…。
地球防衛軍側は、量産型のスーパーX2を何機も破壊され損害を受けたが、35年以上も前から遡るゴジラとの戦歴を見ればこんなに被害がなく、さっさとゴジラが帰ったのは夢か幻のような錯覚にさえ思えるほどだ。
「もしかして…、ゴジラは、浅間山ごと使徒を破壊するつもりなんて最初からなかったのかしら?」
科学部門の室内で、白衣を着た音無がそう呟いていた。
音無のその言葉で、サンダルフォン対策でゴジラに浅間山を熱線で破壊された時の被害もろもろを力説していた責任者が机にゴンッと頭を打ち付けて脱力した。
しかし音無の言い分だとゴジラの気持ちが分かるツムグがそのことに気付くはずだ。
危惧されていたゴジラの精神寄りになるという問題が起こりかけたが、彼がゴジラが最初から浅間山を破壊する気がなかったとは言っていなかった。
つまりゴジラが浅間山を破壊して中にいる使徒を殺す気はあったのは間違いない。
だが轟天号の介入もあり蛹のサンダルフォンを無理やり火山の中から出すのに成功したため、浅間山を壊す理由がなくなっただけなのだろう。
現に機龍フィアと共にメーサーでカチカチに凍ったサンダルフォンを殲滅しただけで帰って行った。
35年以上も前から、間に35年ぐらいのブランクはあっても長い間戦ってきた相手だというのに、全然ゴジラの考えていることが分からないものである…。
ゴジラの気持ちを感じ取れる椎堂ツムグがいてもいなくても、なぜかそれだけは覆しようがないのだから本当に困ったことだ。
ゴジラが海に帰っていって、浅間山の安全が確認されたあと、地球防衛軍の陣営は撤退した。
機龍フィアがドッグに戻され、ツムグが降りてきた後、ツムグにはすぐに司令部と科学部門からの質問攻めになった。
内容は、ゴジラがなぜ今までと違いまるで遊んでいるようにスーパーX2を破壊するだけで積極的に使徒サンダルフォンが潜む浅間山を攻撃しようとしなかったこと。
そしてサンダルフォンが出てきて、轟天号に凍らされたあと、機龍フィアと協力する形でサンダルフォンを殲滅して、それ以上のことはせずさっさと海に帰って行ったことだ。
このこのことに
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