第六話 浅間山を守れ!
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うた。
「ゴジラなら、…火山ごと使徒を駆逐すんじゃねぇのか?」
静かになってた中、ゴードンが言った。
「その通りだ!」
研究所の責任者は、答えを出したゴードンを指さして叫んだ。
「35年前のゴジラなら、できたかできないかであろうが、今のゴジラならそれぐらい簡単なことだ! 通常の熱線でも威力が上がっているのに、赤い熱線…、いやそれ以上の威力のある熱線で火山を吹き飛ばし噴出するマグマから放り出された使徒を奴は殺すだろう! だが火山をひとつ破壊され、マグマを大きく刺激されたらどうなるか! この国は…、日本は火山国だ! 四つのプレートの上にできた世界有数の火山災害と地震災害の多い土地なのです! 活動している火山の数…、休火山…、そのすべてが影響された時にもたらされる災害は、セカンドインパクトに比べれば微々たるものかもしれないが、日本、そして隣国のアジア諸国に影響を与えてしまうのだ! 皆さん! ゴジラに、この使徒を殺させてはいけない!」
「落ち着いてください。あなたの言いたいことは十分伝わりました。」
波川に宥められ、助手に水を渡された研究所の責任者は席について息を整えはじめた。
「先ほどの科学技術部からの説明の通り、これまで我々地球防衛軍は、使徒をゴジラに殲滅させてからゴジラと戦うという流れを基準に戦ってきましたが、今回は絶対にそれはできません。」
「波川司令! この使徒を先に殲滅することは可能なのですか!?」
「残念ですが、使徒のいる深度が深すぎます。それに使徒にはATフィールドというエネルギーシールドがあり、並の武器では殺傷するのは困難。この使徒は、蛹の状態で、いつ羽化するか分からないですが、羽化すればどういう動きをするか、まだ不明です。ただ使徒はほぼ必ず第三新東京を目指します。恐らくこの使徒も第三新東京を目指すでしょう。」
ほぼ、というのは、第六使徒ガキエルが第三新東京とは関係ない場所に出現したからだ。
「波川司令、過去ゴジラは、海底のマントルを通過して休火山の富士山から出現し、富士山を噴火させた前歴があります。活火山の浅間山に同じ方法でマグマ内部の使徒を殲滅する可能性があるのでは?」
挙手した男がモスラとバトラの一件でゴジラが富士山から出てきて噴火させたことを交えて意見を述べた。
「その可能性もシュミレート済みです。防衛軍が保有するスーパーコンピュータ、並びに機龍フィアのDNAコンピュータから算出した確率では、ゴジラは、浅間山へ正面から来る可能性がもっとも高いと出ています。」
「正面からの正攻法か…。」
「まあ、ゴジラらしいと言えばらしいが…。」
過去のゴジラの行動や防衛軍と怪獣との戦いで、ゴジラが真っ向勝負を好み、小細工を好まない傾向があることは証明されている。35年ぶりに復活
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