第五話 ゴジラはどこへ行った?
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べく機龍フィアがジェットを吹かせてイスラフェルに向って行った。
すぐさま起き上がったイスラフェル(×2)は、顔の目の部分からビームを発射した。しかしビームは、機龍フィアに傷一つ付けられなかった。
ゴジラの通常の熱線を中和できる設計になっている機龍フィアは、ビーム兵器系の武器は大抵中和できるのである。もし機龍フィアが荷電粒子砲を使うラミエルと戦ったなら荷電粒子砲を中和して無効化していただろう。
「一匹目!」
片方を捕まえて両腕を掴んでそのまま真っ二つに引き千切って放り棄てる。
そしてもう一方をと、そちらに機体を向けた時、機龍フィアの機体の背後から衝撃が走った。
「あれ?」
脳と接続しているDNAコンピュータで機龍フィアと一体化していると言ってもいい状態のツムグは、機体と同じ動きで背後を見ると、先ほど真っ二つにしたはずのイスラフェルの片方が傷一つなく機龍フィアの背中にしがみついていた。
あまりに早い回復に、地球防衛軍側も驚いた。
「あっ。なるほど…、そうことか。」
DNAコンピュータとの連動で出されたイスラフェルの能力についての解答に、ツムグは、納得したように頷いた。
一方、ネルフ本部。
こちらもこちらで使徒と地球防衛軍の戦いを見ていた。
「なるほど、あの使徒は、片方が健在ならもう片方が倒されてもすぐに再生できるのね。倒すには二体同時でなければいけないわ。機龍フィアもゴジラと同じようにATフィールドを簡単に破っている。けれど、あの再生力を前にして、彼らはどうするつもりかしらね…?」
リツコがMAGIが出した使徒の特性のデータと現実に起こった現象を照合して、そう口にした。
「ムリムリ。機龍って一機しかないんでしょ? 二体同時なんてやれっこないわよ。」
「…なんであんたはここにいるのよ。ミサト。」
ネルフが機能していない今、作戦部は全く必要ないのに、作戦部長のミサトがいるのはおかしい。
「だって家にいても暇だし、やることないんだもん。」
「ここにいても同じことよ。」
「エヴァさえ動かせれば、私ならコアへの二機同時攻撃をさせるわね。」
「だから、そんなこと言っても今の私達にはそんなことできないのよ。」
リツコとミサトの会話が行われている間にも、第三新東京の上では機龍フィアとイスラフェルとの戦いが続いていた。
機龍フィアの後ろに張り付いたイスラフェルの片方が機龍フィアの肩の関節に爪を突き立てた。
しかし関節部には、機龍フィアの素体になったツムグの細胞が浸食しており刺さってきた爪が僅かに接触すると、イスラフェルの片方は、火傷でもしたように驚いて咄嗟に手を遠ざけていた。
その隙をついて機龍フィアは、背中にいるイスラフェルの片方を振
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