第五話 ゴジラはどこへ行った?
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ラは、一体どこにいる!? なぜ第三新東京に現れない!?』
機龍フィア内のコックピット内に司令官らの通信が響き渡る。
ツムグは、操縦席でくつろいた。
「悪いけど、ゴジラさんが近くにいないと分かんないよ。ってことは、つまり、日本にはいないんだと思うよ?」
『んな!? ゴジラは、使徒を殺すのが目的じゃなかったのか!?』
「それは間違いないよ。でも目的はそれだけじゃないってこと、忘れてない?」
『なんだと?』
司令部の反応に、ツムグは、大きく肩をすくめた。
「ま、それよりさぁ、早くしないと使徒がネルフに行っちゃうよ? 機龍フィアを降ろさなくていいわけ?」
マイペースなツムグの態度と口調に、通信越しでも分かるほど司令部の人間達の怒りを抑えようとする息遣いが聞こえる。
『こちら、しらさぎ。機龍フィアを投下する。使徒の迎撃に備えろ!』
「りょーかーい。」
司令部からの通信が切れた後、機龍フィアを輸送しているしらさぎからの通信が入り、間もなく機龍フィアは、上空から使徒の前に投下された。
機龍フィアが使徒と戦うのは、これが初めてとなる。今まで他の部隊と同様に使徒を殺した後のゴジラと戦っていたのだから無理もない。
しかしこう見るとゴジラと同じ背の高さ、内蔵している武装の都合上ゴジラより多少太くなってる機龍フィアと使徒との大きさの違いがよく分かる。80メートル級のこの使徒だって十分すぎるほどでかいのだが、それよりでかいメカゴジラ。
初の使徒との戦いの記録を取ろうと全線や基地にいる者達がコンピュータを睨みつけてその時を待った。
「初めまして、使徒ちゃん。ゴジラさんの代わりに俺が戦うから…、覚悟しやがれ、この野郎。」
使徒の目の前に着地した機龍フィアの中で、椎堂ツムグが使徒に向って挑発的に笑いながら言った。
そして片腕をドリルに変えてコアを貫こうと腕を突き出した。
ドリルがATフィールドを簡単に破き、いともたやすく使徒のコアを貫いた…、かと思いきや、使徒に変化が起こった。
「おっ!」
その変化にツムグは、驚きの声を漏らした。
なんと使徒が一体から二体に分裂したのである。
それも大極だった顔の二色がそれぞれの色となり、色違いの同じ形の使徒になった。
二体になった使徒イスラフェルが、左右から長い腕から繰り出される爪攻撃で機龍フィアを切りつけようとしたが、寸前で機龍フィアは躱した。
「アハ…、アハハハハ! こいつら面白い! 面白いよ!」
テンションが上がったツムグが笑いながら、機龍フィアを巧みに操り、機体を大きく回転させて尻尾で二体を薙ぎ払った。
二体になったイスラフェルは、いとも簡単に吹っ飛ばされ地面に落下した。
追撃する
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