第五話 ゴジラはどこへ行った?
[1/16]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
轟天号がエヴァ弐号機とアスカと加持を第三新東京のネルフ本部に移送して、回復したシンジがM機関の食堂で働くことになってから約一週間後、第三新東京に新たな使徒が出現した。
二本足だが、頭部はなく、弓のように湾曲した腕、顔らしき部分は大極図のような形をしていて二色、下腹部あたりにコアと思われる部分があるが、すごく特徴的なというか、独創的な外見が最近続いていたのもあり、すごくびっくりするような見た目ではなかった。(十分、変なのだが、ラミエルとかもっと変なのが続いたから)
湖からゆっくりと第三新東京に向って歩いていくが、今のところサキエルのように顔からビームを撃ってくるような攻撃はない。
第三新東京に配備された地球防衛軍の部隊は、神経を尖らせながら、時を待った。
そう、ゴジラがいつものように来て使徒を殺すのを待っていたのだ。
ドイツからエヴァ弐号機を移送する時に轟天号を海から襲った時もそうだが、ゴジラは、必ず使徒を殺しにくる。
だからそれはもうゴジラの習性として認知されていた。
しかしそれは、ただの思い込みであったというのを間もなく思い知らされることとなる。
「使徒が間もなく第三新東京エリアに入ります!」
「ゴジラは、まだ現れません!」
「どういうことだ?」
使徒の出現とほぼ同時に東京湾に現れるはずのゴジラがまったくその姿を見せないのだ。もちろん東京湾だけじゃなく、それ以外の海域も探知しているが、ゴジラはいない。
このままでは、使徒が第三新東京を襲い、地下にあるネルフ本部を攻撃するのも時間の問題と判断した司令部は、前線の防衛軍に指示を出した。
『前線部隊に告ぐ! 作戦変更! これより使徒を迎撃せよ! ネルフ本部に行かせるな!』
ゴジラが現れないことに焦るとは、途中で組織が解体されたりゴジラが行方不明になったことを除けば、前代未聞である。
恐らくこれが初の地球防衛軍の対使徒戦となる。
これまでゴジラが使徒を殺してきたのだから仕方ない。使徒を殺した後のゴジラを海に追い返すために戦ういう流れが定着しつつあったので仕方ない。
前衛部隊の砲撃が進撃を続けるイスラフェルに降り注ぐ。しかし相手はATフィールドをという最強(ゴジラには簡単に破られてるが)を常備している使徒。ほとんどの攻撃は可視できるそのエネルギーシールドで防がれ、かろうじて貫通できたメーサータンクのメーサー光線は、イスラフェルの体に着弾しても生命力が段違いであるためほとんどダメージにならない。当たった個所によっては多少は足を止める程度にはなっている。
ゴジラが来ないことについて、真っ先に疑問をぶつけられるのは、G細胞完全適応者でゴジラの気持ちが分かる椎堂ツムグである。
『椎堂ツムグ! ゴジ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ