暁 〜小説投稿サイト〜
ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第四話  海の逃亡戦!
[9/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

 しかし現実は、轟天号の飛行速度は彼女の想像を軽く上回っており、更に使徒の後ろには強化されたことで通常でも凄まじい威力がある熱線を海の中から轟天号に向けて発射し続けるゴジラがいた。
「それに…、さっきからこの揺れが…、あの使徒の後ろのから青い熱線…かしら。あの黒とかげ、この艦を落とす気? あんなの浴びたら確かにヤバイわね…。くっ! どうしたら…。」
『エヴァンゲリオン弐号機に告ぐ! 今すぐ倉庫の奥へ退避せよ!』
 轟天号からの無理やり繋げられた通信が入る。
「はあ? ここまで来て引っ込めるわけないじゃない! それよりも速度を少し落として! あたしが使徒とゴジラを仕留める!」
『なにを馬鹿なことを言ってる! 状況を理解しろ! 命令に従えないなら軍法会議にかけられるぞ!』
『こちら轟天号・副艦長だ! チルドレン・ラングレー! 貴様の勝手な行動のおかげで今は我々は危機に瀕している! 貴様の行動は、ゴジラを刺激するエサを増やしただけなのだぞ! っ、うあああ!』
「キャアアア!」
 副艦長がマイクに噛みつくようにアスカに怒鳴っていた時、熱線が轟天号の一部にかすり、その衝撃で弐号機は倉庫から外へ放り出されてしまった。そして釣りの餌のように宙づりになってしまった。
「さっきの衝撃で…! くうぅぅ、も、戻れない! 風圧が…。キャア!」
 アスカは、弐号機に括りつけた怪獣に引っかけて運べるぐらいの強度のあるワイヤーを手繰って轟天号に戻ろうとするが、轟天号の飛行速度から生まれる風圧と、轟天号を撃墜しようとするゴジラの熱線の衝撃で戻るに戻れない状態になってしまった。


 弐号機が宙づりになったことに、ゴードンと風間以外の船員達が顔を青くした。
 彼らの任務は、エヴァ弐号機を第三新東京に輸送することと、そのパイロットのアスカと、ネルフと元国連(いまは地球防衛軍)の関係者の人間である加持を運ぶことだ。
 このままでは、ゴジラに撃墜される以前に命令の対象になっているエヴァとそのパイロットが死ぬ。
 轟天号だけ助かるなら弐号機を迷わず切り捨てるところだが、命令なのでそうはいかない。
 この事態にゴードンが出した決断は。
「海に潜れ。」
「しかし艦長! エヴァンゲリオンが…。」
「頭に血が上った小娘の頭を冷やしてやるだけさ。ついでに二度とこんな真似する気を起こさせないようにお仕置きだ。」
「な、なるほど…。」
 ゴジラと使徒に追いかけれて、ゴジラに撃墜されそうになってる危機的状況を更に悪くしたアスカへの仕置き。
 14歳の女の子という免罪符はもうどこへやらへ吹っ飛んでいた。アスカはそれだけの問題を起こしてしまった。
 ゴードンとの付き合いの長い副艦長は、ゴードンのことだからアスカを死なせはし
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ