第四話 海の逃亡戦!
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我々を狙ってきます!」
「そいつも計算の内だろう。使徒にしてみりゃ俺達もエヴァンゲリオンも共倒れしてくれりゃこれ以上ない喜ばしい状況になるだろうからな。」
「熱源感知! ゴジラの熱線が来ます!」
「風間!」
「フッ!」
ゴジラが海中を泳ぎながら背びれを光らせ熱線を海の上を飛行する轟天号に吐いたのを、風間が紙一重で回避した。
熱線の余波が轟天号に伝わり船体が揺れた。
「ハハ…、マジでセカンドインパクト前より強くなったんだな、ゴジラよ…。」
ゴードンは、慌てることなく、むしろ喜んでいるように口元を緩めながらそう呟いた。
ゴジラの攻撃から逃げるため飛行速度が上がる。使徒もついてくる。
ゴジラは、使徒より轟天号の方を先に撃墜しようとしているらしく連続で海の中から上空へ向かって熱線を吐き続ける。
それを風間が眉間に皺を寄せて、時々唸りながら回避していく。風間は、尾崎に次ぐミュータント部隊のエースだ。それゆえに明らかに異常なまでの操縦テクニックを発揮する。ちなみに尾崎は、轟天号に兵器管制を担当しているのだが、今は尾崎が入院中なため別の者が担当している。兵器管制を任されるほどなので実力はあるのだが、この非常事態に汗をダラダラ垂らして兵器を発射するための幹を握る手が震えている。
なお、ゴジラに撃墜される危機に瀕してる状況だというのに、風間は懸命に操縦桿を操作しながら兵器管制につかされた者を観察して、シンジを治療するために危うく死にかけて入院沙汰になってしまった尾崎に向って心の中で文句を垂れていた。基地に帰ったら真っ先に尾崎に入院沙汰になるようなムチャをしたことについて怒ってやると決めた。
念のために、風間は今兵器管制を担当している仲間に不満があるわけじゃない、彼にとってライバル的な位置にいる尾崎が何日も入院してて訓練やそれ以外の仕事の時も張り合いがなく本人は無自覚にストレスを溜めているだけだ。
日本まではまだ遠い。風間の操縦テクのおかげで直撃は免れているが、強化されたゴジラの熱線の余波は防ぎきれない。ゴジラの熱線を回避するごとに船が揺らされるため、船内にいる人間達に負荷がかかる。それに風間だって長くはもたない。このままでは消耗する一方だ。
尾崎がいたらなら、ゴードンは、この状況を好転させるために上層部から怒られるのを承知でムチャクチャな作戦で攻撃をしていたに違いない。しかし残念ながら尾崎はいない。尾崎の代わりの兵器管制を担当している兵士を軽んじているわけじゃないのだが、いかんせん緊張のあまりガチガチになっているので、今後のためにも経験を積ませてやりたいところだが一歩間違えれば全滅は免れない。ゴジラがゴードンが知るゴジラ以上に強くなっていることも問題だ。そこは轟天号の最高責任者である自分の判断にす
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