第四話 海の逃亡戦!
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天号、発進!』
アナウンスと共にゆっくりとした浮遊感が二人を遅い、やがて浮遊感はなくなると機械が稼働する音が微かに聞こえるだけになった。
「あ〜、びっくりした。もうちょっと警告を出してくれないと客が舌を噛むってあとで言っておいたほうがいいな。しかし、思ってたより乗り心地はいい、さすが地球防衛軍の技術の粋を結集させた万能戦艦・轟天号ってとこか。一体どんな仕組みになってるのか興味が湧くね。日本に着くまでに見学していっておくのもいいな。アスカも行くかい?」
「冗談じゃないわ! こんなドリルのついたダッサイ戦艦なんか見る価値なんてないわよ!」
「そうか? 轟天号は、セカンドインパクト前の核保有国の大国の全戦力を投じても勝てないほどの戦艦って言われてるんだぞ?」
「はあ? けど噂なんでしょ? 実際はそんなことないわよ、絶対。」
「地球防衛軍になる前の国連の軍事部門からの確かな情報だぞ?」
「絶対ぜ〜〜〜〜ったい大したことないわよ、こんなダサ戦艦! 使徒に襲われたら一発で撃墜されるに決まってるわ!」
「オイオイ…、そんなこと言ったら、今これに乗ってる俺達もあの世行き決定だって…。」
二人がそんな会話をしていた時、突然緊急事態を告げる音が鳴り響いた。
「な、なに?」
「アスカがあんなこと言ったから、現実になっちゃったのかもしれないぞ…?」
「あたしがナニ言ったって言うの?」
「さっき言ったじゃないか。『使徒に襲われたら一発で撃墜される』ってさ。」
「あ…、あれは……。って、本当に使徒!?」
『緊急事態! 巨大な未確認生物が轟天号の真下を潜航中! 総員緊急配置につけ!』
「……アスカ、日本じゃこういうのをフラグが立ったって言うんだ。」
「あ、あたしのせいじゃないわよ! それより、この船の真下って…、この船どうやって移動してるの?」
「あれ? アスカ、そんなことも知らないのか。轟天号は今海の上を飛行してるんだ。つまりその下の海に使徒が現れたってことだろう。巨大な未確認って言ってたからゴジラじゃないのは間違いないな。」
「使徒が来たのは分かってるわよ! それよりも、この船って空飛ぶの!? これだけの質量と大きさでこんな安定した飛行ができるなんて…、セカンドインパクト前にこんな技術がもう確立されてたなんて信じられない。」
アスカは、使徒が突然現れたことより、轟天号が飛行して移動していることと、その技術力が自分が生まれるよりもずっと前に確立されていたことに驚いていた。
アスカが知らないのは、ゴジラが封印され、セカンドインパクトが起こってから轟天号をはじめとした対怪獣用に作られた多くの技術が解体されてしまったからだ。
でも実際は、ゴジラの復活を椎堂ツムグが予言していたためそれ
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