第四話 海の逃亡戦!
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てゴードンに軽く受け流され、何度も何度も床に転がされる。ゴードンは、呼吸を乱すことなく疲労もなく、その場から一歩も動いていない。ゴードンの強さに、アスカの訓練に立ち会ったことがあるネルフの職員は息を飲んだ。
散々転がされてアスカは、四つん這いになってそれでも立ち上がろうとするが、生まれたての鹿のように足をもつれさせてへばってしまう。
「ゴードン大佐。エヴァンゲリオン弐号機の搬入作業が終了しました。…あの、何をされているんですか?」
「なーに、世間知らずのお嬢ちゃんにちょっとばかり世間の厳しさを教えてやっただけだ。お嬢ちゃんを轟天号に案内しな。」
「はっ」
報告をしに来た部下に、ゴードンは、にやりと笑ってそう言うと、アスカに背を向けて去って言った。
アスカは、ゴードンに手を伸ばそうとしてまだ戦いを挑もうとしたが、それは地球防衛軍の者に阻止され、疲労困憊で汚れた彼女は荷物のように運ばれていった。
そしてアスカは、轟天号内にある客室に運ばれ、簡素なベットに寝かされた。
アスカは、体の痛みが幾分か引いた後、無理やり体を起こして客室から出ようとしたが、客室の扉は外から鍵がかけられていた。
出せと叫びながら扉を叩いたり蹴ったりしたが、誰もこない。
これではまるで囚人扱いではないかとアスカは、悪態をついて、扉に最後に一回拳を叩いて部屋のベットに腰かけた。
ややあって、ドアを叩く音がしてアスカがチャンス到来とばかりに立ち上がって攻撃するタイミングを図って扉に近寄った。
「やあ、アスカ。大丈夫かい?」
「か、かかかかか、加持さん!?」
扉が開いて現れた人物を見て、アスカは飛び掛かろうとしていたのをギリギリのところで踏みとどまった。
「ゴードン大佐にケンカ売ったんだって? なんて無茶するんだ…。」
「だ、だって! あのオヤジ、あたしの弐号機のこと使い物にならないオモチャって…、それにあたしのことションベン臭いとか酷いこと言うんだもん!」
「なるほど…、それで挑んだのか。ゴードン大佐は地球防衛軍・最強っていわれてる有名な人で。肉弾戦で怪獣と戦うよう訓練されたミュータント部隊でも勝てないって言われるほどでな。ありゃもう人類最強だな。慰めてあげたいけど、現実を見なきゃダメだぞ? いまやネルフは、地球防衛軍がゴジラと戦うための疑似餌。エヴァンゲリオンを第三新東京の日本支部に集めるってのも地球防衛軍の上層部の決定なのさ。つまり世界のお偉いさん達が決めたことなんだから。」
「でも加持さん! 使徒はエヴァじゃなきゃ…。」
「もう三体の使徒がゴジラに殺されてる。地球防衛軍は、使徒をゴジラを呼び寄せる疫病神として見てる。あとエヴァもな。ゴジラは、使徒だけじゃなく、エヴァも破壊しようとしているらし
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