第四話 海の逃亡戦!
[13/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
そんなこんなで、セカンドインパクト後、轟天号の初仕事となったエヴァ弐号機とアスカと加持の輸送は終わった。
***
轟天号を破損させた罰で、独房で数日過ごすことになったゴードンは、簡素な格好でベットの上で刀を磨いていた。独房行きやら始末書などは、上層部を怒らせることが多い彼には慣れっこだった。
「お疲れ様ぁ〜、ゴードン大佐。」
「なんだ…、おまえか。」
独房の檻越しに椎堂ツムグがゴードンに話しかけてきた。ちなみに足音はしていなかった。
ゴードンは、椎堂ツムグとの付き合いが長いので別に驚きはしない。
「聞いたよ。大変だったんだんだね? 折角のゴジラさんとの再会だったのにあの子のせいで台無しになっちゃって。」
ツムグが言うあの子とは、アスカのことだ。
「なーに、奴と戦う機会はこれからまだまだ沢山ある。焦るこたないさ。」
ゴードンは、ニヤリと笑って楽しそうにそう言った。
「それでこそゴードン大佐だね。ゴジラさんも轟天号と戦えなくて、残念がってたからそう言ってくれると俺も嬉しいよ。」
「ゴジラが? あの野郎、昔の戦いの続きをしてるつもりか。」
「たぶんそうだと思うよ。轟天号は、ゴジラさんが封印された時に最後に見た人類の武器だし。特に印象に残ってるんだ。」
「そうか。おい、ツムグ。ゴジラに言っておけ。あの時、テメーを氷の中に封印したのは、この俺だってな。」
「大丈夫だよ。言わなくたって、戦ってればゴジラさんがゴードン大佐のこと知るからさ。それに、ゴジラさんは、他のことで忙しいからたぶん地球防衛軍との戦いはしばらくそっちのけになると思うよ。」
「使徒か…。」
「あとエヴァンゲリオンもね。…ま、それだけじゃないんだけどさ。」
「どういうことだ?」
ゴードンが立ち上がり、檻を間に挟んでツムグと向かい合った。
「そのことは、尾崎から聞くと良いよ。人間のことは、人間で解決した方がいいと、俺は、思うから。」
「尾崎が? あいつが何を知ってるってんだ?」
「ちょっとね。色々あって無理やりそうなっちゃっただけだよ。独房から出たら、尾崎と風間と美雪ちゃんが内密な話をしたいって来ると思うから、周りに気を付けてね。」
「ほう? そりゃよっぽどのことなんだな?」
「当り前じゃん。だってゴードン大佐は、尾崎達に信頼されてるんだよ。ねえ、ゴードン大佐、俺ね、どっちでもいいんだよ。人類がどうなろうと。でも、ちょっと気に入らないんだ。ゴジラさんの怒りはもっとものことだ。」
ツムグは、そう言うと背を向けて立ち去って行った。
残されたゴードンは、独房のベットに再び腰かけ。
「『人間のことは、人間で解決した方がいい』か…。誰だ? 誰が何を企んでやがる?
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ