第四話 海の逃亡戦!
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は、アスカを憐れんだが、ゴードンを止めようとはしなかった。
「間もなく、海底火山のエリアに入ります!」
「よし、海底火山に向ってミサイルを撃て。」
「えっ? …ら、ラジャー。」
兵器管制を担当しているミュータント兵士がゴードンの命令に一回後ろの方にいるゴードンの方を見ようとしたが、なんとかこらえて、数発のミサイルを海底火山に向って発射した。
ミサイルが着弾したことで海の底で赤々と燃え盛るマグマを噴出し続ける海底に亀裂が入り、海の底に灼熱のエリアが広がった。そこに使徒が引っ付いた轟天号が突入した。
轟天号の真下は灼熱のマグマ。轟天号の下には、使徒。轟天号よりガキエルの方が熱で炙られている。
ゴジラは、マグマなどものともせず追跡してくる。ゴジラは、その性質上熱に強いのでマグマなど屁でもないのだ。大体熱線の温度は90万度もあるのだからそれをバンバン吐きだしまくるゴジラが熱に弱いわけがない。ゴジラ撃退用の武器に冷却兵器がよく使われるのもこのためだ。
「船内温度60度突破! 冷却機器がオーバーヒート! 船内温度の上昇が止まりません!」
オペレーターが血を吐きそうな勢いで叫ぶ。
「まだだ、進め!」
慌てる船員(風間以外)達に、ゴードンが命令する。
マグマの熱で炙られまくるガキエルが、身をよじり始めていた。白い体は炙られて所々黒ずみ、焼け焦げはじめていた。
「船内温度90度!」
「かんちょー!」
普通の人間でもミュータントでもやばい温度に突入して、轟天号のシステム全体が悲鳴を上げるように火花があちこちで散り、蒸気が漏れたり、船員の中に熱にやられて席から倒れる者が出始めた。風間は汗を垂らしながら操縦桿を握りモニターを睨みつけて耐えている。
マグマの熱で轟天号の船体が熱で赤く染まり始めた頃、ガキエルは轟天号の外装に噛みついてはいるがジタバタ暴れ始めていた。焼け具合ももはや表面だけ黒こげで中身は生焼け状態寸前の焼き魚状態だ。
そしてついにガキエルが海の中で悲痛な鳴き声をあげて轟天号の外装から口を離した。そして一目散にマグマの熱から離れようと温度の低い方へ泳いで行った。
追跡していたゴジラが、轟天号から離れて移動していく使徒の方へ針路を変えた。
「今だ、離脱しろ!」
ゴードンの合図と共に風間が操縦桿を操って海底火山エリアから脱出するよう進路変えた。
轟天号は、マグマの熱から逃れたことで海水で冷却されながら潜航を続ける。
ゴジラと使徒ガキエルとは、まったく違う方向へ…。
「ゴジラよ…。戦いは次に持ち越しだ。次は正々堂々戦おうぜ。」
轟天号からは、もう遥か遠くの方で、ガキエルに襲い掛かっているゴジラに向けて、ゴードンはそう呟いた。
その間に、使徒と同様に
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