第四話 海の逃亡戦!
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を伸ばして敬礼した。
大股でブーツの靴底を鳴らしながら歩いてきたのは、大柄なガッシリ体系の50代ぐらいの超強面の軍人だった。腰には業物らしき日本刀がベルトに刺さっている。
焦げ茶色のコートの襟に付けられたバッチから階級が大佐であることははっきりとしている。
見た目もさることながら纏うオーラの次元が違う。そのため彼の登場にネルフ職員達も思わず彼に向って敬礼していた。
「なら、とっとと仕事に戻れ!」
「イエッサー!」
地球防衛軍の者達は一斉に仕事に戻って行った。
「あんた、誰?」
「んっ? なんだこの小娘は?」
「こ、こら! 申し訳ありません、大佐殿!」
ゴードンに向って敬語も何もなく誰呼ばわりしたことにアスカの傍にいたネルフ職員達が滝のような汗をかいて90度頭を下げた。
ゴードンは、自分を不審な目で向けてくるアスカを見て、眉ひとつ動かすことなく、彼女の頭についている赤いインターフェースヘッドセットを見つけて、今回轟天号で運ぶことになっているエヴァ弐号機のパイロットの特徴と一致したため、なるほどと言う風に息を漏らした。
「な、なによ?」
「おまえがあのエヴァンゲリオンとかいう使い物にならないオモチャに乗らされてるガキか? なんだ、ただのションベン臭い小娘じゃないか。」
「なんですって!」
エヴァ弐号機に愛着…、否、執着に近い誇りを持っているアスカにとって弐号機を貶される言葉は我慢ならないものだった。
そのため彼女は、綺麗な黄色いワンピース姿なのも構わず上段蹴りをゴードンにかまそうと足を大きく振り上げた。しかしその蹴りはゴードンに足首を掴まれ、そしてひっくり返されてアスカは、そのまま固い床に転がされただけに終わった。
「くうっ!」
「中々いい動きをするじゃねぇか? だが、まだまだ未熟だな。俺を倒そうなんざ百万年早いぜ、白パンティーのお嬢ちゃん。」
「っ!! だあああ!」
スカートのことも忘れて蹴りをしたのもあるが、ひっくり返されたことでスカートが思いっきりめくれて下着が丸見えになっていたことに気付いたアスカは、ゴードンの言葉で完全に我を忘れてゴードンに襲い掛かった。
アスカは、幼い頃から軍事訓練を受けてきた。更にエヴァンゲリオンという世界の存亡に関わる重要な兵器に乗れるパイロットになれたことから、エリートであると自負しており、若すぎることもあって傲慢である。ネルフがまだ権限があった頃はちやほやされてきたが、今や彼女を守ってきた職員達は誰も彼女を守らない。
いくら幼い頃から訓練を受けているとはいえ、アスカは14歳の少女である。歴戦の勇士であり、ゴジラや怪獣との戦いを経験した超ベテランであるゴードンとの実力の差はあまりにも違いすぎた。
アスカの攻撃はすべ
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