第四話 海の逃亡戦!
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警告!
アスカと弐号機の扱いが悪くなってます!
ネルフ・ドイツ支部に停泊している轟天号の客室で、金の長い髪の毛の少女がイライラと部屋の中をウロウロと歩きまわていた。彼女が身につけているワンピースは、薄汚れ、所々擦り切れたりしている。彼女の顔も掠り傷や汚れが目立つ状態だ。
少女の名前は、惣流=アスカ=ラングレー。セカンドチルドレンに登録されている、エヴァンゲリオンのパイロットである。
なぜアスカがイライラしているのか。そしてこんな姿になっているのか。
その原因は時を少し遡る。
アスカは、轟天号でエヴァ弐号機と自分ともう一人の人間を乗せてネルフ日本支部へ移送されることを、直前まで知らなかった。
ついでに国連あらため、地球防衛軍にネルフがあらゆる権限を剥奪されて今やゴジラをおびき寄せるためのエサにされていることも知らなかった。
地球防衛軍とゴジラのことは、様々な情報源から見知っていたが、地球防衛軍のこともゴジラのことも知らない若い世代であるアスカには、パッとしない情報でしかなく、自分は関係ないと思っていた。
ネルフと、そして使徒とと戦えるエヴァンゲリオンのパイロットである自分の方が格上だという根付いた価値観がそうさせてしまったのだ。
だからネルフがすでになんの力もなく、使徒の殲滅もゴジラがやっており、使徒を殺した後のゴジラを追い返すために地球防衛軍が戦うという流れができていると聞いたとき、信じられないと声を上げ、彼女の上官(ネルフ職員)に掴みかかったぐらいだ。
アスカのその様子を見ていた轟天号に乗っていた地球防衛軍の者達は呆れて苦笑していた。チルドレンを特別視しない彼らには、アスカがただの気が強いじゃじゃ馬な少女にしか見えないのだ。
それが余計にアスカの神経を逆なでした。苦笑していた地球防衛軍の者達に大声で罵声を浴びせたのは勿論、轟天号の見た目に対してドイツ語で散々文句を言ったのある。そしてこんなもので世界が救えるわけがないとまで言い、轟天号に乗る精鋭達やエンジニアの怒りを買った。おかげでネルフ・ドイツ支部の人間達は胃に穴が開きそうなストレスでこの後苦しむ羽目になる。
大人達に睨まれ、ドイツ支部の彼女の世話をしていた職員達にも発言の撤回を求められてもアスカは、鼻を鳴らして手を腰に当ててそっぷを向いて反省も謝罪もしなかった。
膠着していた状況を打破したのは、低い威厳のある男の声だった。
「おまえら! 仕事はどうした! さっさと終わらせねぇと日が暮れちまうぞ!」
「ハッ! 申し訳ありません、ゴードン大佐!」
轟天号に乗る地球防衛軍の者達が一斉に声がした方を向いてビシッと背筋
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