70.諦めたらそこで試合終了って、安西先生が言ってた。
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かりにギガデインを唱えミルドラースに追撃を喰らわせた。
ミルドラースは身体から煙を放ち膝を付く。
「どうだ!お前なんかに負けるもんか!!」
僕は勝利を確信した!
「ふっふっふっふっふっ………」
だがミルドラースは笑っている!?
「な、何が可笑しい!?」
「哀れな者達よ。なまじ強いが為に、私の真の姿を見る事になるのだから…」
し、真の姿…!?
「プフー!!ダッサー!『今まで本気じゃ無かったんだからね!』って、ガキかお前はー!!」
お父さんがお腹を抱えて笑っている。
「では、その目に焼き付けて死ぬが良い!私の真の姿を!!」
言い終えるやミルドラースの身体が闇に包まれ、5倍以上に巨大化した!
巨大な目が3つ、巨大な角が3本、口は裂け腕はお父さんの胴回りとほぼ同じ、尻尾も同じくらい太い醜悪な化け物が姿を現した。
「さぁ…全員跡形もなく滅ぼしてくれようぞ!」
先程とは比べ物にならない程の邪気を放ち僕等を威嚇する。
「き、貴様など!!」
ピエールが戦陣を切りミルドラースへ斬りかかると、僕等もすぐ後に続く!
しかし、ミルドラースの凄まじい一撃が僕等を襲う!
突撃した僕等はミルドラースの太い腕に弾かれて、地面に身体を強く叩きつけられた。
マーリンがベギラゴンを唱える…が、魔法が弾かれマーリンに直撃する!
間髪を入れず、ホイミンがベホマでマーリンを回復した為、辛うじて命は助かったが、これ以上ミルドラースに魔法を使う事は出来ない。
お母さんとポピーがマホカンタを唱え、ミルドラースの魔法を無力化しようとする。
しかし、ミルドラースの手から凍てつく波動が僕等を包む!
僕等を守っていた魔法が全て無力化されてしまった!
「イオナズン」
次の瞬間、ミルドラースがイオナズンを唱えた。
僕等は皆吹き飛ばされ、致命的なダメージを負ってしまった。
「ベホマズン」
ホイミンのベホマズンにより身体の傷は癒えたが、ミルドラースに対する恐怖心は強さを増した。
僕は立ち上がる事も出来ず、ただミルドラースを見上げる事しか出来ないでいる…
僕の隣にお父さんが立っている…
お父さんはいつもの優しい口調で話しかけてきた。
「どうしたティミー?座っていたら、アイツは倒せないぞ!」
…倒す!?
アイツを!?
そ、そんなの…
「父さんがアイツの注意を引き付けるから、隙をみ「ムリだよ!!」
僕は俯き叫び出す。
「………ムリ…なのかい?」
「…ムリだよ…アイツには勝てないよ…最初から…勝てる見込みなんて無かったんだよ…」
「…じゃぁ…無駄な事をしていたのかな?みんな…」
「………」
僕はもう、何も答えられなくなっていた…
「そっか…無駄な人生だったのか…」
「お、お父さん…!」
「無駄に幼い頃から世界を旅
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