第三話 使徒の反撃!
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か?」
「人類の敵に使徒も怪獣も関係ないだろ。同じ人類が人類の敵になる方が怖いぜ。」
「無駄口はそこまでにしろ! 東京湾にゴジラが現れた! 総員! 配置に付け!」
第五使徒ラミエルの襲来と共に、ゴジラが第三新東京に上陸するべく東京湾から現れた。
きっとこのヘンテコなシンプルイズベストみたいな使徒も、ゴジラに瞬殺されて終わるんだろうな…っと、地球防衛軍の者達は考えていた。前に来た二体の使徒がなすすべもなくゴジラにあっさりと殺されていたのだからそう考えるのも仕方ない。ゴジラの規格外ぶりは、地球防衛軍を支えるゴジラと戦ったことがあるか、ゴジラがもたらした被害を目で見て体験したベテラン勢が嫌と言うほど分かっているからだ。
しかしその安直になっていた思考が、覆されることになるとは、誰も想像していなかった。
第三新東京の上に来たラミエルは、移動速度を緩め、やがて止まった。正八面体が宙に浮いたまま静止している様は、これはこれで不気味だ。
第三新東京が揺れ、ゴジラの雄叫びが木霊する。
すでに住民をすべて他県へ避難させ、いるとしたら地下にあるネルフ本部にいるネルフ職員達だけの第三新東京に、遠慮なくゴジラが進撃して来た。
ゴジラは、武装ビルの瓦礫を踏み終え、蹴り飛ばしながらまっすぐラミエルへと突き進んでいく。
ラミエルに動きはない。早くもゴジラに殺されるのを受け入れてしまったのか、とにかく変化がない。
しかしゴジラとの距離が数メートルという目と鼻の先に迫った時、変化が起こった。
「使徒に高エネルギー反応!」
「なんだと!?」
ゴジラと使徒を観察していた地球防衛軍の前線司令部のオペレーターが機械の表示の変化に気づき叫んだ。
そして間もなく、使徒ラミエルの角の部分からゴジラの熱線に負けない凄まじい荷電粒子砲が発射され、ゴジラの胴体に着弾した。
ラミエルの見た目からは想像もできなかった予想外の大火力の攻撃に、発射された直後ゴジラは驚いて目を見開き、接近し過ぎていたこともあり避けることもできず荷電粒子砲を胸と腹の間にもろに喰らうことになった。
ゴジラの巨体が、超重量の体が、ゴジラの苦痛を訴える雄叫びを残しながら荷電粒子砲で一気に後ろへ飛んでいった。
そしてラミエルが豆粒に見えるぐらいの距離までゴジラが荷電粒子砲で飛ばされていったところで、やっとラミエルは、極太で大火力の荷電粒子砲を発射するのを止めた。
ゴジラは、地面にうつ伏せに倒れ、顔をめり込ませて呻きながら身をよじっていた。
この光景に、起こった出来事に、誰もが言葉を失い、愕然としていた。
ゴジラになすすべもなく殺されるしかないと思われていた、ゴジラに劣る奇妙な生命体の使徒が、まさかゴジラを痛めつけるほどの攻
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