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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第三話  使徒の反撃!
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だった。
 詳しい事情を聞きだそうとしても、レイは、黙秘しますと淡々と答えるだけで何も語ろうとはしなかった。
 レイの経歴が抹消されていることについては、すでに地球防衛軍側に知られている。
 彼女の治療にあった医師は、念のため彼女の血液と細胞の一部を研究機関に送り検査を依頼した。
 そして提出された結果は、99.89%までは、人間の遺伝子と合致するという奇妙な結果だった。
 残り0.11%の差はなんだ?っという疑問が湧くのは当然である。
 使徒についてに研究していないが、最初の地球防衛軍が結成されてから、解散、再結成までに培われた怪獣の研究とその技術が僅か時間でレイがただの人間ではないことを解明させた。
 レイは、青い髪がその僅かな人間の遺伝子のと差異である未知の部分によるものだとしたら、レイは、ネルフが何かしらの人体実験によって弄られたか、一から作られた人造人間である可能性がある。もしそういうことなら、経歴が白紙なのも説明がつく。
 レイが黙秘を貫くのもマインドコントロールによるものか、あるいは自分のことを他人に教えたくないという自己防衛なのかは、分からない。
 レイの件についてネルフに問いただすべきではないかと、医療機関と研究機関が上層部に報告し、ネルフへの聴取を頼んだ。
 上層部は、レイについての報告書を見て、ネルフが隠している使徒との関連を疑い、極秘でレイの細胞と、第三新東京でゴジラに瞬殺、熱線で燃やし尽くされた使徒の残りカスのサンプルとの照合と調査・研究を行うよう、医療・研究機関に命じた。
 レイのことを突き出したとしてもネルフが固く閉ざした口を開くとは到底考えられなかったというのが上層部の答えだった。
 病室にいるレイは、自分の置かれた立場を知ってか知らずか、それとももう諦めてしまっているのか、ただそこにいるだけだった。脱走をするわけでも、自殺に走るわけでもなく、ただ生きているだけだった。
 レイの体から包帯が取れる頃になって、三体目の使徒が第三新東京に現れた。




***




 その使徒は、なんというか、すごく、シンプルな見た目だった。(前の二体がアート過ぎた。でもこっちはこっちでアート)
 日の光を浴び、ガラスのような光沢を持つツヤツヤの表面。美しい完璧な線で象られた形。目もないし、口もない。手足もない。これが生物に見えるかと聞かれたらほぼ全員が否と答える見た目だった。
 巨大な青い正八面体が無重力で宙を舞い、第三新東京を目指してゆっくりと飛行する様は、前回の使徒とは違う意味で不気味だ。(シャムシエルは、空から飛来してきた)
「使徒というのは、実にバラエティー豊かなんだな。」
「こんなのがあと十匹以上はいるって言うんだから、怪獣とどっちがマシなんだ
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