第三話 使徒の反撃!
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機龍フィアが機能停止になったが、椎堂ツムグの細胞によって自己再生能力が付き、ほとんど人の手も、費用も掛からず万全な状態で次の使徒襲来でやってくるはずのゴジラに備えることができた。
地球防衛軍では、使徒はただゴジラに蹂躙されるだけの怪獣にも満たないが人類にとっては脅威に他ならない正体不明の生命体という認識だ。
使徒の研究を第一線で行っていたネルフに使徒についての資料の提供を呼びかけたが、赤木リツコがゲンドウとゼーレからの命令でMAGIのプロテクトで何百ものガードをさせたため、資料を出すことができなくなっていた。
頑なに彼らが極秘と定めているデータを地球防衛軍に渡したがらない態度に、地球防衛軍の上層部は、こめかみをピクピクさせて漫画なら沢山の怒りマークがつくほど怒った。
だが現状では使徒の情報を握るのは、ネルフにあり、あらゆる権限を失った彼らにとって、使徒の情報はいわば自分達の残命のための人質に他らない。
地球防衛軍とて何十年もゴジラや怪獣、その他過激派組織と戦った歴戦の強者だ。彼らの目から見て、新参者に過ぎないネルフが、どこまで使徒の情報を盾にして強勢を張ることができるか見ものである。
***
地球防衛軍の管理下にある病院に、一人の少女が入院していた。
青い髪の毛に、赤い瞳。それだけで普通じゃないことが分かる外見の美少女である。
彼女は、まだ包帯が取れていない体を起こして、病室の窓の外を眺めていた。
彼女の名は、綾波レイ。
ネルフの最終兵器エヴァンゲリオンのパイロットであるファーストチルドレンである。
彼女は最初はネルフの病院にいた。
しかしネルフが権限を失って、経費も維持費だけしかもらえない有様になったことで、ネルフが管理していた病院などの施設もすべて地球防衛軍に徴収されたのだ。
病院が徴収されたことで患者も地球防衛軍の管理下にある病院に移されることになり、レイもその中に入っていた。
レイは、ただ無表情のまま窓を眺めている。
地球防衛軍の管理下にある病院に移る時、レイがファーストチルドレンであることを国連の人間が言ったため、レイには、ネルフの現状と、ゴジラのことと、地球防衛軍のことなどをすべて説明した。
表情の変化も乏しく、感情も薄い彼女が大きな反応を見せたのが、エヴァンゲリオンがゴジラに破壊される対象なっているため、地球防衛軍としては今すぐに破棄してしまいたいという意見が出ているという言葉が説明をしていた職員の口から出た時だ。
人形のような印象の少女がはっきりとした意思を示したことに、説明した職員が訪ねた。なぜエヴァンゲリオンが無くなるのを恐れているのかを。
「…絆だから。」
レイは、小さな声でそう答えただけ
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