第二話 機龍フィア、機能停止!
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者達は、少年の決意に涙ぐみ、だが同時にゴジラとの戦いは、子供達の平和な未来は、自分達大人が築かなきゃならないと語り合い、できることならトウジが命の危険にさらされる地球防衛軍に入隊する前にゴジラを倒して将来の選択の幅を広めてやらなきゃなと、現在進行形で人々の平和のために命がけで戦っている者達は自分達が背負う使命と戦いへの決意を新たにしたという。
***
一方、地球防衛軍の兵器格納施設に収容された機能停止した機龍フィア。
機龍フィアの開発と整備に関わっていた科学者の一部が機龍フィアの酷い有様にショックで泡を吹いて倒れたとか。
使徒とゴジラが来るまでに前の戦いでの傷を修理しきれていなかったのもあるが、まだまだ改良中とあって戦闘にならなければ分からない問題点が多々ある機龍フィアは、ゴジラと戦うためとはいえ七つあるリミッターの内、二つを同時解除した途端に脳と繋がっているDNAコンピュータから逆流してきた信号でパイロットの椎堂ツムグがバーサーカー化してしまい、機龍フィアの機体の耐久性を無視して凄まじい近接攻撃でゴジラを攻撃し、赤い熱線を真っ向から浴びながらもドリルで腹を刺したまでのかなりの成果であったがリミッター二つを同時解除した反動による機体への負担と機体の損傷のためDNAコンピュータの判断で強制シャットウダウンがなされた。
ゴジラがあのまま追撃していたら機龍フィアは、パイロットの椎堂ツムグごと破壊されていただろう。悔しい話だが、見逃してくれたゴジラに感謝しなくてはならない。なぜ見逃したのかは謎であるが、過去にゴジラは、機龍フィア以外のメカゴジラに情けをかけたように今回のような行動をとったことがあったので、今回もそれに似た理由があったのかもしれない。
一つ以上リミッターの解除の問題と、パイロットの椎堂ツムグがバーサーカー化したことについて、技術部は、上層部からこってり絞られた。念のため追記しておくが開発担当者達がこうなることはちゃんと想定してそのための対策はとっていた。しかし頭の中で描いた予想図と現実は違う。いまだ未知数の椎堂ツムグのG細部と人間の細胞の融合した細胞で作ったDNAコンピュータが一つ以上のリミッター解除するとパイロットの椎堂ツムグにそんな影響を与えると予想していなかった。
3式機龍の時もそうだが実戦になって分かる部分があまりに多すぎる。
しかし使徒シャムシエルの襲来のこの一件で、機龍フィアは確かに機能停止する事態に陥ったが、同時に科学者や技術者も予想していなかった良い変化を起こした。
それは、損傷していて修理が必要だった機体の伝達回路が素体として使われていた椎堂ツムグの細胞によって生物と無機物が融合した形で修復され回路の修理が必要なくなったことだ。
また熱線で焼け焦げ、
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