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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第二話  機龍フィア、機能停止!
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るのを楽しんでいるタイプの人間が様々な角度からケンスケの父親を貶そうとしたが、ケンスケの父親の人柄と誠意を知る者達によって妨害されたため被害はほとんどなくケンスケの話題はやがて忘れられていった。
 そんなケンスケとは対照的に、ケンスケの言葉に乗せられてゴジラが地球防衛軍に撃退される姿を目に焼き付けてゴジラへの怨みの感情を発散したかったトウジは、自分達がゴジラ出現エリアにいたために避難所の警護にあたっていた戦力の一部を二人の救出のために裂かなければならなくなって、応援していた地球防衛軍に多大な迷惑をかけてしまったことを深く反省し、取調室で説明を行った職員に向って床で頭を打ち付けて、泣きながら謝罪の言葉を叫びながら何度も何度も土下座を繰り返した。
 職員や警察官達に宥められて落ち着きを取り戻したトウジは、前回のゴジラ襲撃で妹が負傷したことばかりに目が行っていたため全く他のことが頭に入らない状態だったが、あの時シェルターが壊れた時の犠牲者は彼の妹だけじゃなく、彼の妹よりも重傷で中にはいまだ意識不明、あるいは社会復帰が難しい障害を負ってしまった者や、死亡した者も何人もいたことを初めて知った。ゴジラを憎み、ゴジラと戦う地球防衛軍に期待を寄せているのは自分だけじゃないのだと理解し、自分とケンスケがやったことはそんな人達の希望や想いを完全に踏みにじってしまった愚かな行いだったとまた深く深く反省した。
 面会に来た家族と車椅子に乗った怪我がまだ癒えていない妹に、トウジは、自分がやったことを職員の説明も交えて家族にすべて伝えた。すると車椅子に乗った彼の妹が兄のトウジをビンタした。
 そして彼女は、言ったのだ。自分の兄は本当の漢になるっていつも豪語してる、憎しみや恨みに捉われない真っ直ぐな馬鹿だと。
 叩かれた頬を押さえて妹が涙ぐみながらそう叫んだことで、トウジは、罪の意識から解放されることになる。もちろん自分がやったことを忘れたわけじゃない。
 ただ自分が真にやるべきことが何なのかを妹の言葉で悟ったのだ。
 ゴジラをただ恨むのではなく、友人の言葉に惑わされて命がけで戦う地球防衛軍に迷惑をかけてしまったことに対する罪の意識に捉われるのではなく、ゴジラとはいわずとも大きな脅威から自分や家族のように被害者になってしまった者達がこの先でないように、今度は自分が守る番だという考えに行き着いたのだ。
 将来は、人を守る職業に…、地球防衛軍に入隊する。トウジは、その場で家族と地球防衛軍の職員に向って宣言した。
 家族は、一瞬呆気に取られたら、トウジが自分が犯した罪を反省し、それにとらわれることなく未来を見据えて元気を取り戻したことを喜び、妹はそれでこそトウジだと明るく笑った。
 彼に付き添っていた職員や、面会室の出入口にいた地球防衛軍の軍人や警察関係
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