第二話 機龍フィア、機能停止!
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かなか終わらない。
「う〜ん、ゴジラさん、やるなぁ。冷却弾を使いたくても、こないだの戦いで砲弾とか射撃武器の回路がまだ直ってないんだよね…。だから肉弾戦しかできないなんて…。ははは…、一応機龍フィアって地球防衛軍の最終兵器だよね? 大丈夫かな? まあ、いいや、そろそろ勝負を付けようか、ゴジラさん。リミッター解除! ワンandツー!」
実は万全な状態じゃなかった機龍フィア。
ツムグは、戦いを終わらせるため七つのリミッターの内、二つを同時に解除した。
機龍フィアのコックピット内に警報が鳴り響きだしたが、構わらずツムグは、二つリミッターが解除された機龍フィアを動かした。
目をパイロットのツムグと同じように黄金色の光を宿した機龍フィアは、肉眼では捉えられない速度でゴジラに体当たりをかました。
ゴジラは、口から血を吐き、そのまま第三新東京から機龍フィアと共に遠ざかって行った。
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
目を金色に光らせ白目を血走らせたツムグが、大絶叫をあげた。
体当たりでゴジラを寄り切りし続けていたフィアがふいに姿を消した。
ゴジラがそのことに驚く間もなく、後頭部に機龍フィアの尻尾の一撃が入り、ゴジラの体が前に倒れた。
倒れたゴジラの頭を機龍フィアが容赦なく踏みつけた、踏みつけた時の衝撃で地面が割れ、周りにヒビが広がった。
機龍フィアは、足を退けると、すぐさまゴジラの尻尾を掴みジャイアントスイングをしてゴジラを遠くに放り投げた。
しかしゴジラも黙って痛めつけられてばかりではない。放り投げられながら体制を整え、地面に着地すると背中を赤く光らせ、赤い熱線を機龍フィアに浴びせた。
普通の熱線ならほぼノーダメージで防げる。だがより強力な熱線になったらそうはいかない。赤い熱線は、機龍フィアの機体を焼いた。
しかし二つのリミッターを外した反動で理性が一時的に吹っ飛んでいるツムグは、機龍フィアが傷つき、コックピット内で危険を知らせるアラートが鳴り響いても火花を散らしても構わず、熱線の中を突き進み、ゴジラの腹部にドリルに変形させた腕を突き刺した。
ゴジラは、たまらず熱線を吐くのをやめ、苦悶の鳴き声をあげた。
その時、機龍フィアに異変が起こった。
体の関節という関節から黒い煙を噴出し、ついに口から一瞬の炎と大量の煙を吐いた。そして輝いていた目から光が消え、しゅううっと首を下に垂れさせてしまい、ぴくりとも動かなくなった。
異変が起こった機龍フィアに言葉を失っていた前線部隊は、機龍フィアがどう見ても壊れましたといわんばかりの状態で止まったことに騒然となった。
「機龍フィアが……。」
「機龍フィアのDNAコンピュータからデータ送信確認!
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