第二話 機龍フィア、機能停止!
[2/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
手にIDを使い、ネルフのホームページに勝手にログインして軍事機密を引き出して、それを自作のホームページに掲載するという重大な違反を犯しているとか…。
そんな彼が地球防衛軍の復活と対怪獣兵器の戦いに興味を持たぬはずがない。
「これはチャンスなんだよ! メカゴジラを生で! ゴジラと戦うメーサータンクとか戦闘機も見たいんだよ! そして映像に収めたいんだ! なあトウジ! ゴジラが倒されるとこ見てみたくないか!?」
「ゴジラが…、倒されるとこやて?」
ケンスケの言葉の最後の方にトウジが反応した。
ゴジラは憎いが子供である自分は戦うことはできない。
だがゴジラが痛めつけられ倒される姿はこの目で見たい。
しかし、戦場に勝手に侵入すればどんな罰が与えられか分かったものじゃない。
しかし、しかしである。若さゆえに、トウジは、自分の感情に負けてしまった。
「ええで…。」
「さっすがトウジ! ありがとう!」
ケンスケは、トウジがゴジラを憎んでいる理由を知っていながらこの危険なことに巻き込んだのだ。死ぬかもしれないというのに、己の欲望のためだけに親友を巻き込み、最悪戦闘の妨害になるかもしれないのに。
「安心してね。ちゃんとケンスケには、罰が当たるので……。」
二人から完全に死角になっている場所に、背をもたれさせて二人の会話を聞いていた椎堂ツムグが、シーッと口の前に人差し指を持って行って、クスクス笑いながら誰か(?)に向ってそう言った。そして音もなくそこから姿を消した。
機龍フィアに乗るために。
***
地球防衛軍は、再結成後、大忙しである。そりゃセカンドインパクトの後、一回解散したのだから仕方ない。
地球防衛軍としてのシステムを元に戻すのも勿論だが、新しい戦力を入れたシステムや新しい法案なども作らないといけない。
だが使徒もゴジラも待ってはくれない。
それはセカンドインパクトが起こる前から変わらない。怪獣(ゴジラ含め)は、待ってはくれないので準備ができないだなんて言い訳はできない。
ネルフから徴収した使徒を識別するシステムで、使徒を示すパターンが表示された。
『パターン青! 使徒で間違いありません! 使徒と思われる物体は、現在第三新東京上空を飛行中!』
『ゴジラは、まっすぐ第三新東京に進撃をつづけています!』
「次の使徒は飛行タイプなのか?」
「いいえ、たぶん違うわ。何かに怯えて降りてこないだけだわ。」
「それ…、間違いなくゴジラでしょうな。」
なんかイカっぽい使徒は、空から飛来してきてからずっと第三新東京の空を彷徨っていた。まるで降りようか降りまいか困っているような彷徨い方だ。
しかしゴジラの存在に気付いて
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ