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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第一話  再結成・地球防衛軍
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の歴史を陰から動かしてきた我々が…、我々が表舞台の者共に出し抜かれたのだ!」
『その通りだ! 我々は、M機関が単なるミュータントの社会的奉仕機関だと認識していたが、真実は対怪獣戦闘部隊で、ネオGフォースの新たな戦力を育て上げるための組織だった! それ以前にGフォースが地球防衛軍解散後も密かにゴジラを警戒して我々の目の届かぬところで活動していたことが問題だ!』
『なぜだ! なぜ我々は、奴ら(ゴジラ含む)の行動に気付くことができなかったのだ!? 国連…、いや地球防衛軍は、我々の隠れ蓑としての役目を放棄した! 怪獣どもを一掃するために黙認して、地球防衛軍解散後は再び我々の隠れ蓑に戻ったかと思いきや裏切りおって!』
『おのれゴジラめ! おのれ地球防衛軍め!』

 暗い空間にゼーレ一同の怨む叫び声が木霊し続けた…。
 機械化している彼らに涙を流す機能があったなら、きっと血の涙を流してるに違いない。




***




 もう一方。
 地球防衛軍の復活で嘆いているのは、ゼーレだけではない。
 国連直属非公開組織であるはずのネルフを完全に切り捨てた形で、国連は地球防衛軍と名を変え、一度解散した15年前から地下に潜伏して活動していたGフォースをネオGフォースと改めて対ゴジラ戦の戦力を増強した。
 地球防衛軍の復活の報道とゴジラの復活の報道の後、ネルフは、国連あらため地球防衛軍から、あらゆる予算の供給をほとんど打ち切られた。
 予算を切られた理由は、ただ一つ。
 復活した怪獣王ゴジラと戦うために無駄を省くためである。
 巨額の資金を投じて開発された使徒に対抗するためのネルフの最終兵器の一機である初号機は、第三使徒サキエルとの戦いで一歩も動くこともできず、いきなり現れたゴジラに使徒サキエルを殺され、初号機は射出機に拘束されたままの状態で危うくゴジラの破壊されかけただけに終わったのだ。
 パイロットの少年、碇シンジは、ミュータント部隊が動けない初号機のハッチを無理やり壊して中にいたシンジを保護し、その身柄は現在地球防衛軍にある。
 地球防衛軍の司令官・波川からのメッセージで、今後ネルフは、ゴジラをおびき寄せるための餌として動いてもらうという理不尽な役目を押し付けられることになり、地球防衛軍の戦力として口出しする権限も、それまであった国連から保障されていた権限もすべて剥奪された。
 第三新東京へのゴジラ襲撃後、命令を無視してゴジラが狙っているエヴァシリーズを破棄しなかったのもネルフの立場をここまで墜落させた要因である。
 しかもネルフ本部には、ごく一部の者しか知らないことであるが、ジオフロントに第二使徒リリスが磔になって封印されているのだ。ゴジラがエヴァと使徒の両方を破壊することを目的にしているの
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