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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第一話  再結成・地球防衛軍
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、よっぽどネルフに恨みでもあるのか珍しく声を荒げ、机をバーンッと叩いた。

「皆さん。お話は、ここまでにして、大事な宣言を忘れてはいませんか?」

 国連の代表の一人が、優雅な声でそう言った。
「おお、大変なことを忘れていましたな。」
 議会に参加している者達がざわざわと囁きあった。
「では、ここは日本の議会場なので、私が代表して宣言を言う大役をさせていだきます。」
 日本の首脳が立ち上がると拍手が起こり、そして静まった。
 日本の首脳の宣言を今か今かと待つ全員の真剣な眼差しが首脳に向けられる。

「今この日、この時をもって! 地球防衛軍の復活を宣言する! 諸君! 35年前の戦いの続きの始まりだ!!」

 首脳の宣言が終わると同時に議会場にいた者達が席を立ちを手を上げて力強い声援上げた。


 2015年。地球防衛軍は、15年の歳月を経て、復活した。




***




 地球防衛軍の復活は、すぐにメディアに発信され、各国の国民達がうれし涙を流したり、意味が分からないと首を傾げたりするなど反応は様々だった。
 そして地球防衛軍の復活の報せと同時に、15年前にセカンドインパクトで死んだと思われていたゴジラが第三新東京に上陸し、ゴジラが完全復活したことを報じた。
 ゴジラの恐怖を知る年代の者達は、最悪最強の悪夢の復活に竦み上がり、ゴジラを本や学校の授業などでしか知らない若い世代はゴジラに純粋な興味を抱くか、無関心だった。その若い世代も間もなくゴジラの恐怖を身を持って味わうこととなる。ゴジラは、現在、使徒とエヴァンゲリオンの破壊に固執しているが、本質である人類への敵意は変わっていない。だから街に、都市に上陸し、破壊の限りを尽くすのだ。
 セカンドインパクトの爪跡がまだ大きく残された地球に、まだセカンドインパクトが起こらなかった頃に殺すことができず封印するのが限界だった最強の怪獣王が降臨した。例え激変した地球の環境であろうとゴジラがやることは変わらない。ただ使徒とエヴァンゲリオンを破壊するのにやたら固執するのを抜けば。
 しかしそれでも人類は戦う。生き残るために戦うのだ。
 ゴジラの復活は、かつて地球防衛軍の誕生の時と同じように、セカンドインパクトでバラバラになっていた人類を一致団結させるきっかけにもなるのだ。

 使徒を倒さなかったら、エヴァンゲリオンが動かなかったら、負けたらサードインパクトという滅亡がどうとかいう話は、ゴジラという存在一つでクラッシュされたのだった。




***




 このことで一番嘆いているのは、恐らく……、人類の歴史を操り、現在は国連を隠れ蓑にしてネルフを裏で操っている秘密結社ゼーレであろう。
 どこかの
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