第一話 再結成・地球防衛軍
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たのに対し、G細胞完全適応者・椎堂ツムグの細胞を使って開発したものです。」
「G細胞完全適応者の細胞を!?」
「なぜそんな発想が出るんだ!?」
「それは、今から説明させて頂きます。お手元の資料の5ページ目を開いてください。」
資料の5ぺーじ目には、3式に使われていたゴジラの骨とG細胞完全適応者の細胞との違いが記されている。
「G細胞完全適応者の細胞は、G細胞を取り込んだ人間の細胞なのです。割合は、見事に半分半分。まさに理想。G細胞の良い部分だけを手にした超人! しかも人間の細胞が混ざっているためゴジラとの共鳴で暴走する率も極めて低く、ゴジラの居場所を割り出すレーダーとしての力もあり、G細胞の特徴であるエネルギーを吸収し変換する能力もあり、ゴジラの熱線を被弾してもエネルギーを吸収、無効、拡散させることができるのです! 第三新東京でのゴジラとの戦闘の映像で見たでしょ! 白い熱線を真っ向から受けて無傷でいたのを!」
技術者の説明に熱が入っていった。
「けれど機龍フィアは、まだまだ改良中なのです。なにせ第三新東京が初陣だったのですから。ゴジラを海に追い返した後、ドッグに収容してから機体を見て正直自分は眩暈がして倒れそうになりましたよ。アッパーカットをしたせいで指の関節部分の金属が破損し、目も当てられない有様で、尻尾もゴジラに一撃を与えた衝撃で背骨が曲がってしまっていて…。そして一番は! 七つのリミッターの内、ひとつを解除したせいでシステムのあちこちの伝達回路が使い物にならなくなっていたことだ! なんで許可もなくリミッターを解除したんだ、椎堂ツムグ!!」
技術者は、ここにはいない椎堂ツムグに向って怒りの言葉を吐き散らした。
「あの…、七つのリミッターとはなんですか…?」
議員のひとりが恐る恐る質問をした。
「…ォホン。で、七つのリミッターとは、機龍フィアに搭載した機龍フィアの力を解放するための蓋です。1つ解除するごとに力、防御、速度などがパワーアップしていきます。」
正気に戻った技術者が軽く頬を赤く染めて咳払いして説明をした。
「なぜわざわざリミッターなどつける必要が? 力を抑える必要はないのでは? 我々はゴジラを追い払うのではなく、倒すことが、まず第一の目標なのですよ?」
「……機龍フィアのリミッターは、G細胞完全適応者の椎堂ツムグにしか解除できないようにしてるのです。その理由は、椎堂ツムグと機龍フィアのDNAコンピュータが近親間のシンクロで他のパイロット以上の性能を発揮するからです。しかしそのシンクロが問題なのですよ。シンクロ率が上がれば上がるほどにシンクロしている椎堂ツムグに負荷がかかり、最終的に機龍フィアのダメージが椎堂ツムグも感じるようなってしまいます。七つのリミッターをすべて解除した時、それ
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