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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第一話  再結成・地球防衛軍
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ったっけ? 忘れちゃった。あの人達はね、アダムを卵にしたかったの。だからわざとあんなことしたんだよ。でもちょっとだけうまくいかなくって、そのせいで南極はなくなっちゃって…。』
「それでセカンドインパクトが起こった…。自然災害じゃなく、人為的災害だってことなのか。なぜそのことを隠したんだ? 誰が、何の目的で?」
『ジンルイホカンケイカクのためだよ。あのね、あの人達のこと、シンジのお父さん達は、老人達って言ってたけど、どういう意味?』
「老人達? さあ、俺には、ちょっと分からないな。それよりジンルイホカンケイカクっていったい何のことだ? それを教えてくれないか?」
『あのね…。裏死海文書っていう預言書にね書かれてたんだって。人間が…、リリンがもうこれ以上進化できないから、自分達の力で進化しようって、シンジのお母さんが考えたんだよ。』
「シンジ君のお母さんが!? それに人類を進化させるって…、そんなことが可能なのか!?」
『サードインパクトを起こして、みんなを1つにするの。南極がね、真っ赤になったでしょ? あれはね、南極の生き物がみーんな溶けちゃった後なんだよ。みんなああなるの。それでみんなが1つになった後に、真っ赤になった海から進化したリリンと他の生命が復活するの。それがジンルイホカンケイカク。』
「そんな…、そんなのは進化じゃない! ただの滅亡だ!」
『どうして? 進化できるんだよ? みんながお兄ちゃんみたいに特別になるんだよ? お兄ちゃん、ひとりだけ特別だから、寂しいでしょ?』
「寂しくなんかない。俺には、仲間がいる。愛する人がいる。守るべき人達がいる。そんなまがい物の進化なんてさせない! 教えてくれ、一体誰がそんなことをやろうとしているだ!」
 尾崎は立ち上がって初号機に詰め寄ろうとしたができなかった。立ち上がることすらできなかった。
「なっ!?」
『お兄ちゃん…、嘘ついちゃダメだよ。お兄ちゃんは、この世界で一人しかいない、特別なんだよ? だから、みんな一緒になればもう寂しくないよ? 嬉しいでしょ?』
「違う! 俺はそんなこと思ってない! おまえは、俺に何をしたんだ! うっ!?」
 尾崎が首を振って初号機の言葉を否定し叫ぶと、向かいの席に座っていた初号機が尾崎の目と鼻の先にいつの間にか立っていた。
 幼いシンジの姿をした初号機の両手が尾崎の胸に添えられた。
 途端、尾崎が座っている席から、血管のような触手が伸びてきて尾崎の体に絡みつき始めた。
 体に絡みついてきた血管のような触手から流れ込んでくるモノに尾崎は目を大きく見開いた。
「やめろ! 俺は、シンジ君の心を治して現実に帰らなきゃならないんだ!」
『お兄ちゃん、一つになろうよ。そしたらきっととてもとても気持ちいいよ? 一緒に行こ
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