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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第一話  再結成・地球防衛軍
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での戦いを余儀なくされ続けてきました。そんな中、G細胞完全適応者の出現が一筋の光をもたらしたのです。彼は、一定の範囲内でならゴジラの居場所、どこを目指して移動しているのかを感じ取ることができたのです。南極でゴジラを封印できたのも、彼の協力があったからこそです。」
 しかしっと波川は、苦しげに表情を歪めた。
「彼は、人間とゴジラの中間という非常に不安定な存在でした。ゴジラが移動する場所が分かると言うことは、ゴジラの気持ちが分かるということなのです。彼がもしゴジラに同調し、ゴジラと同じ人間への怒りに染まってしまったら、彼はゴジラに並ぶ最強最悪の敵となっていたでしょう。ですから、我々は彼をできる限りゴジラと接触させたくなかったというのが本音なのです。彼が今日まで我々人類の味方でいてくれたことに心から感謝しています。」
「では、G細胞完全適応者が今後敵となる可能性はないということですか?」
「それは、彼次第……とした言いようがありません。」
「だが新型メカゴジラには、そのG細胞完全適応者がパイロットだったと聞いているぞ! これは矛盾だ!」
 議会に参加していた軍人の一人が席を立って叫んだ。
 その言葉に同調した者達が口々にそうだそうだと声をあげはじめた。
「そのことについては、今からお見せする映像とお手元にお配りする資料をご覧になっていただきながら説明します。」
 議会に参加している者達に資料が配られ、スクリーンが再び映像を映し出した。
 それは新型メカゴジラである、機龍フィアの解剖図のような画像だ。
「機密上の問題ですべてとはいきませんが、これが新型メカゴジラ、機龍フィアです。」
 波川が席に座り、今度はネオGフォースの技術者が説明を始めた。
 スクリーンに映し出された機龍フィアの資料映像に、機械関係の技術に携わるか、それを好み認識がある者達が驚嘆の声をあげた。
「機龍フィアの前の機体に当たる3式機龍に導入されていた、DNAコンピュータは、3式機龍に利用されていた一代目のゴジラの骨髄幹細胞を使用したため、二代目のゴジラ、つまり現在のゴジラに共鳴してしまい暴走し大惨事となりました。そこで3式のDNAコンピュータをゴジラのものとは別の物に変えることで暴走を防ぎました。しかし3式は、ゴジラとモスラを交えた混戦の際に自我を持ち、モスラの幼虫の糸で拘束されたゴジラを抱えてゴジラと共に日本海溝へ沈むという最後を迎えました…。」
 そこまで説明して、一旦言葉を置いた。目をつむり何か耐えるように。
 技術者は、メカゴジラの開発に携わったベテランの技術者であるため機龍への思い入れがあるのだ。
「おっと話がそれてしまいましたな。で、この新型メカゴジラ・機龍コードフィア型と名付けたメカゴジラは、3式がゴジラの骨を使用し
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