序章 ゴジラ復活、第三新東京の危機!
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「臭っ! 血生臭い!」
自称ベジタリアンな風間が特に嫌そうに顔を歪めた。
尾崎がエントリープラグの中に体を入れて、中を確認した。
「大丈夫かい!?」
「……」
尾崎は、膝を抱えて丸くなって震えているシンジを見つけ、できる限り優しく迅速エントリープラグから出し、初号機の下へ降りると、近くで待機していた医療チームのもとへ走ってシンジを託した。
シンジが医療チームのトラックで運ばれていくのを見送った尾崎は、拳を握りしめた。
「どうした、尾崎?」
「…あの子は……。ネルフは、なんて酷いことを。」
尾崎は、シンジに触れた時に読み取ったシンジの記憶からシンジを初号機に無理やり乗せるよう仕向けたとしか思えないネルフのやり方に怒った。
『椎堂ツムグ! エヴァンゲリオンのパイロットは無事保護した! 今からネオGフォースのメーサータンクと、スーパーX、しらさぎの援護射撃と、ミュータント部隊による白兵戦で援護する! ゴジラを海へ追い返すぞ、いいな!』
「…ラジャー。ゴジラさん。人間の都合をばかり押し付けて申し訳ないけど…、勘弁してね。」
ネオGフォース司令塔の通信を受けたツムグは、抑えていた機龍フィアの機能を活性化させるためDNAコンピュータにシンクロを開始し、彼の目が黒から黄金に輝き始めた。
倒れた武装ビルや、倒れてない武装ビルの隙間からメーサータンクがぞろぞろ現れ、砲台をゴジラに向けた。
そして光線がゴジラの巨体に命中し、ゴジラが苦痛の声を上げた。
武装ビルの屋上まで登った尾崎率いるミュータント部隊と風間率いるミュータント部隊がバズーカ砲とメーサー銃でゴジラの顔面を集中砲火した。
怯んだゴジラを、機龍フィアが、相撲を取るように抱き付き、ジェットを噴出して凄まじい速度で地面を抉りながらゴジラを海の方へ押していった。
しかし踏ん張るゴジラ。
「やっぱり、強くなったんだね、ゴジラさん。こりゃちょっと本気出さなきゃいけないな。」
ツムグは、ゴジラがセカンドインパクト前より強くなっていることを実感し、素早く機龍フィアのリミッターのひとつを解除した。
機龍フィアの腹部が開閉し、至近距離で4式絶対零度砲をゴジラの腹に発射した。
至近距離で回避できずゴジラの体が腹部から体のほとんどが氷で包まれた。
「まだまだ!」
機龍フィアの拳がゴジラの顎をとらえ、アッパーカットが見事に決まり、ゴジラがふらついた。
そこを回転した機龍フィアの鋼鉄の尾がゴジラの胴体に決まり、ゴジラの巨体が宙を舞った。
この衝撃でゴジラの体に付着していた氷は剥がれたが、ゴジラは、苦しそうに呻きながら起き上がろうとしている。アッパーカットが思いのほか効いたらしい。
反撃の隙を与えず倒れ
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