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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
序章  ゴジラ復活、第三新東京の危機!
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ーターができ、離れた場所にある武装ビルがドミノ倒しのごとく倒れ、歩いた後にはゴジラの足跡が深く残る。
 あっという間に距離を詰められたサキエルは、体をガクガクと震わせゴジラを見上げている。
 サキエルを見おろすゴジラが雄叫びをあげた瞬間、その片手が凄まじい速度で振り下ろされ、サキエルの右肩が腕ごと粉々になった。
 ちなみにATフィールドはちゃんと張られていた。しかしゴジラの手が接触した瞬間ATフィールドは、紙を破いたように簡単に裂けてしまい、威力を殺すことすらできずゴジラの一撃がサキエルに直撃することとなった。
 右側の肩と腕を失い、ゴジラの腕力でそのまま地面に顔面から叩きつけられたサキエル。
 よろよろと顔をあげ、残った左腕と両足の膝でゴジラから逃げようとする様は人外とはいえ可哀想に見えるほど弱々しいものだった。
 怒りと破壊の権化であるゴジラが戦意を失った相手を見逃す慈悲などない。
 ゴジラの背びれが青白く輝き、ゴジラの口が大きく開いた。
 そしてゴジラの破壊活動を見たことがある者には最悪の光景でしかない、ゴジラの主力攻撃である放射熱線がサキエルを跡形もなく焼き付くし、第三新東京に大穴をあけた。ギリギリで貫通はしなかったがかなりの範囲が消し飛んだ。
 サキエルを殺し終えたゴジラは、口を閉じ、今度はまだリフトオフされていない状態の初号機を睨んだ。
「ヒィッ!」
 ゴジラがこっちを見たことにシンジは、悲鳴を上げた。
 サキエルがゴジラにあっという間に殺されたのを口を開けた状態で放心して見ていることしかできなかったが、ゴジラの凄まじい殺意が込められた目が自分の方に向けられて正気に戻ったシンジは、本能で今度はこちらが殺される番だというのを理解してしまった。
 夜の闇の中でも燃え上がる怒りの炎で光らせる鋭いゴジラの目を、シンジは見てしまった。世界を焼き滅ぼそうとするほどの怒りと凄まじい殺意に満ちた恐ろしいその目を。
「あ…、う…、う、うわあああああああ! 助けて、助けてぇ! 誰か、誰かぁぁぁ!」
 恐怖のあまりエントリープラグの天井を叩き、エントリープラグの中で喚くシンジ。
 そんなことなどお構いなしでゴジラがゆっくりと初号機に接近していく。
「不味い、あの怪物、初号機まで! リツコ、どうしよう!」
「射出機を下ろして!」
「ダメです! 怪物の重量で起こる地響きと、先ほどの熱線の衝撃で射出機と射出口が変形して動きません!」
「なんですって! シンジ君、逃げて!」
 ミサトが咄嗟に叫ぶが射出機に拘束された状態の初号機は動こうにも動けないのだ。そのことが完全に頭から抜けていた。
 ゴジラが低く唸り声をあげなら、両手で初号機を掴もうと両腕を伸ばした。
 その時、初号機の後ろの上空
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