第二章
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「ですから」
「余計にですか」
「はい、軍はもう退かれ」
「王室に戻り」
「王族の姫様としてお勤め下さい」
執事はあくまで言う、しかしだった。
フラムは執事の言葉を聞かず軍にい続けた、ドジだがそれでも真面目に勤めていた。
そんな中でだ、東の島国執事が言っていた東では大陸の国と並ぶ大国それこそフラムの国はおろか国がある地域の国々を全て集めても足りない位の国力を持つ国から一人の青年が来てフラムが所属しちている師団に視察に来た、フラムはその青年を見て執事に問うた。
「あの青年は」
「はい、東の島国の殿下で」
「殿下というと」
「皇室の方です」
「そうですか」
「第三皇子です」
「随分と立派な方ですね」
フラムは洋服を着て黒い髪と目それに黄色い感じの肌が印象的な青年を見て述べた。
「知性と気品を感じます」
「この地域に巡幸に来られていまして」
「それで、ですか」
「今日はこの師団に来られたのです」
「そうなのですね」
「あちらの皇帝、いえ天皇のご子息なので」
第三皇子だからだというのだ。
「くれぐれもです」
「わかっています、失礼のない様にですね」
「お気をつけ下さい。姫様として」
「軍人としてそうします」
ここでも軍人であることを言うフラムだった、そうしてだった。
フラムは東の島国の皇子を迎える式典に一士官として参加した、師団長も王女としてと提案したが聞かなかった。
それで騎馬隊の士官として行進を見せたりレセプションにも出た。つつがなく務めていたがその中で。
夜のパーティーの時も一士官として軍服を着て参加していたがその中でだった、持っていたグラスをうっかり落として割ってしまった。
執事はそれを見てだ、すぐに動いた。
「すぐに掃除しますので」
「いえ、私が」
「そういう訳にはいきません」
執事は自分が割ったガラスを掃除して酒を拭こうとしてフラムに言った。
「姫様なのですよ、士官もではないですか」
「こうしたことはですか」
「そうです、されるものではありません」
「ですが私の不始末です」
自分のそのドジであることをだ、フラムは言った。
「ですから」
「そういう問題ではありません」
「こうしたことはですか」
「私共の務めですので」
いいとだ、執事は言ってだった。
フラムに掃除をさせず自分達で収めた、フラム達はそれで終わったが。
しかしだ、その様子をだ。
東の島国の皇子はたまたま見ていた、そのうえで傍にいた師団長に尋ねた。
「あの女性の士官の方は」
「はい、実は」
師団長は皇子にフラムのことをありのまま話した。
「そうした方でして」
「そうですか」
「今は我が師団におられます」
「わかりました、どうも」
「どうも?」
「面白
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