第四十六話 受験が終わってその十四
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「南海の頃も四百フィート打線ってありましたけれど」
「随分昔ね」
「その時から打線有名ですね、野手は守備範囲広いですし」
「それも伝統なの」
「ついでにグラブ捌きが荒めなのも」
守備のことも結構言ってきます、阪神は伝統的に投手陣のチームなのでそちらからの守備を第一に考えますが阿波野君は違うみたいです。
「伝統ですね」
「つまりエラーが多いの」
「守備範囲の割にそんな気がします」
そうだというのです。
「僕的には」
「いい伝統ばかりじゃないわね」
「絶対の強さはないんですよ」
あのソフトバンクでもというのです。
「これが」
「そうは見えないけれどね」
「いやいや、ですから怪物には負けるんですよ」
ダルビッシュさんや大谷さんにというのです。
「困ったことに。あと結構悪口書くスポーツ新聞もありますし」
「そうなの」
「関西じゃあまり注目されてませんし」
「九州のチームだからね」
このことは仕方ないと思います、南海の時は大阪のチームでしたが大阪球場も私が生まれた時にはもうありませんでした。
「それはね」
「仕方ないですよね」
「自分から言うの」
「自覚してますから」
「そうなの」
「ファンとして」
その立場からというのです。
「ですからどうしてもっていうなら九州行きます」
「そうしないとホークス贔屓はないわよね」
「どうしても、まあ僕が行かせてもらうとしたら神戸ですね」
「何でそこで神戸なのよ」
私の実家があるところが出て思わずむっとなってしまいました。
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