第二幕その十
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まるで絨毯が変わるみたいに赤い草原の中を進む黄色い煉瓦の道を歩いてです、ジョージは言いました。
「遂にカドリングの国に入ったね」
「うん、これでね」
「カドリングの国に来たよ」
「相変わらず赤い世界ね」
「とても鮮やかな」
「私カドリングに来たの久し振りよ」
アンはジョージ達五人にこう言いました。
「本当にね」
「そうですよね、アン王女のお国はウィンキーにありますから」
「カドリングに来られる機会は」
「そうそうないですよね」
「ウィンキーかすぐ傍のギリキン」
「この二国ですね」
「そうなの。だからカドリングに行く機会も久し振りで」
それにと言うアンでした。
「マンチキンの国にもね」
「行く機会がないんですね」
「だから嬉しいわ」
ジョージに笑顔でお話しました。
「こうしてカドリングの国に来られて」
「そうなんですね」
「ええ、それとね」
さらに言うアンでした。
「今度機会があったらね」
「その時はですね」
「マンチキンの国にも行きたいわ」
この国にもというのです。
「是非ね」
「あの国にもですね」
「そして青い世界を見たいわ」
マンチキンの色は青です、だから目に入るものは全て青なのです。
「だからね」
「是非ですね」
「そう、マンチキンの国にも行きたいわ」
是非にというのです。
「そうしたいわ」
「そして青い世界を見て楽しみたいんですね」
「青いものも食べてね」
こちらもというのです。
「そうしたいわ」
「そうですか」
「ただ。マンチキンは別の機会で今はね」
「カドリングの国をですね」
「楽しませてもらうわ」
「その意気よ。カドリングにいるから」
また言うエリカでした。
「それならね」
「カドリングの国をね」
「楽しむべきよ」
是非にというのです。
「それが筋よ」
「そうよね」
「そしてね」
さらに言うエリカでした。
「色々楽しみましょう」
「グリンダさんのところに行くまでね」
「それからもね」
「建国を許してもらったら」
「それからもよ。しかし本当にね」
「本当にっていうと」
「皆私が女王として務まるか言うわね」
このことについても言うエリカでした。
「グリンダもかしら」
「絶対にそう言うと思うわ」
アンはエリカにすぐに答えました。
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