第三十八話
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」
「無理はしないで下さい、十日間は休暇ですので」
本気で心配する。パウルはロルフの性格的に兵士を一人でも多く連れ帰る為に無理をするのは分かり切った事で止め役が自分の役目とわきまえていた。
惑星同盟領内
「作戦成功だな」
高級ホテルの一室で普通に金持ちと認識される者達が話し合っていた。
「穀物関連は7倍に鉱物は10倍に跳ね上がり、我らの会社の経営は順調で文句も無い」
「後は時期をみて会社の株を全て売れば良いだけだな」
「自由惑星同盟の安値の債権を買い占めていけば任務は完了だな」
「「「「「完了だ」」」」」
彼等はジークヴァルト伯爵家の工作員でこの戦争で国の自由惑星同盟の不良債権を安値で購入するという任務があった。
帝国軍が侵攻し攻略し支配体制を布いた時に帝国の負債総額を軽くする為に暗躍していた。
帝国軍が戦争に勝利した時に同盟領の負債は自動的に帝国が肩代わりする事になる。その金額を少なくする為に彼らは今回の『帝国の進攻作戦』の情報を静かに漏洩させた、自分達が安値であらゆる企業の株を購入し高値で売れば良いだけの才覚が必要だが!
全員が才覚があった。
この考えはロルフが銀英伝に魅せられ、そして夢中になりその後の二次小説の中で出ていた話であったが、ロルフは7年という年月を掛けて専門の期間を作り実行までに至った経緯がある。
征服後は軍人の年金に遺族年金の保証等を保障しないと経済が破綻しその被害は帝国に波及する事になる。
出来る事は全て戦争前に片を付けて戦争に望むのだった。
「ロルフ様、緊急通信でアレックス・キャゼルヌの勧誘に成功と一文だけ」
えっ!
.....アレックス・キャゼルヌの勧誘成功だと
ロルフは思考能力が停止した........
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