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真ソードアート・オンライン もう一つの英雄譚
インテグラル・ファクター編
ユニークスキル
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倍上がるんだ。この槍の装備時の能力と《無限槍》の追加スキルで敏捷の合計が3倍になるんだよ。そうすると、俺の敏捷値が《無限槍》の特殊スキルの発動条件をクリアして通常の2倍攻撃出来るようになるんだ。さっきのソードスキル《スプレディング・サン》と《スプレディング・スタブ》は通常8連撃だったところを16連撃になったんだよ」
「そんな無茶苦茶な……キリトの《二刀流》といい、羨ましい限りだぜ」

クラインのぼやきを聞き流す。確かにここまでは欠点のないように見える。が、このユニークスキルには大きな欠点があるのだ。そう、攻撃中の隙が多いのだ。俺の場合、今回こそ攻撃中に怯んでくれたからこそ一気に攻め込めたのが、もし守りに徹しられていればこんなに上手くはいかなかっただろう。これはキリトの《二刀流》にもあてはまることで、現にキリトのHPは後一撃食らっていれば死んでいたであろう程の反撃を貰っていた。

「あ!団長からメッセージが返ってきたわ!なになに……キリト君とアヤト君と会って話がしたいですって!?」

アスナのその一言で場の空気は一気に引き締まった。
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