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真ソードアート・オンライン もう一つの英雄譚
インテグラル・ファクター編
ユニークスキル
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…!すると、後ろから駆けてくる音が聞こえてきた。キリトだ。

「スイッチ!!決めろ!キリト!!」
「おう!!はぁああ!!」

俺はギリギリバックステップでキリトと交代する。スイッチをすると、どっと疲労が襲ってきた。くそ!倒れる……!

「アヤト!」

倒れこむ俺をコハルは受け止める。俺はボスとキリトの方を見る。キリトの手にはいつもの《エリュシデータ》だけでなく、もう一本剣を持っていた。翡翠色に輝く剣《ダーク・リパルサー》を左手に持ちボスに斬り込む。

「スターバースト……ストリーム!!!」

キリトの持つ二本の剣が光り出す。そしてそれは見るものを圧倒する剣技。どんどんスピードが上がっていく。ボスの反撃を食らっても上手く攻撃をずらし、的確に当てていく。

「うぉああああ!!」

キリトは最後の一撃を決め、ボスは砕け散る。剣を背中の鞘に納めると振り向いて俺にサムズアップする。
俺もサムズアップを返すと、俺達は同時に気を失った。













「アンタってホントに泣き虫よね。ほら、これあげるから元気出しなさいよ!」

「アンタの物はアタシのものなの!」

「……アタシさ、引っ越す事になったんだ。うん……ちょっとね。でも永遠の別れじゃない。必ずまた会えるよ。だからサヨナラじゃない。……またね!」

懐かしい……あの時は楽しかったな……。これは……走馬灯?いや、俺はまだ死んでない。目を覚まさないと……このままじゃいけない。帰るために目を覚まさないと。







「……ト!…ヤト!アヤト!」
「……ん、んん?」

コハル?あれ?こんな事前にもあったような……。というかコハルの顔が近い。
俺は首を横に向けると理解した。あ、膝枕だ。

「アヤト大丈夫?突然気を失ったからびっくりしたよ!」
「あー、すまん……」
「こんな無茶はもうしないでね。アヤトがいなくなっちゃったら私……」
「コハル……」

コハルの目から涙が出て俺の顔に落ちる。やはりコハルは強くなっても、女の子なんだなって思った。久しぶりに見たな……コハルの泣いてる顔は。元々強い女の子じゃないのに、強くなろうと努力して今や最強ギルドの一番隊隊長まで登りつめた。それからは中々一緒に居ない日が続いて……あれ?なんで俺はこんな事考えてるんだ?いや、それよりも。

「大丈夫。もうこんな事はしないから」
「本当?」
「ああ、こんな無茶はしない。死にたくないしな」
「うん。そうだね。……ねぇアヤト、覚えてる?あのデスゲーム開始のチュートリアル後の初めてのクエストの時のこと」
「確か《ダイアー・ウルフ》の討伐だったか?それがどうかしたのか?」
「その時アヤトが掛けてくれた言葉は今も覚えてるん
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