第一章
[2]次話
おもちゃは素敵
支倉千沙都は街に出てまずは驚いた、それで家でも言った。
「凄いよね、もう何ていうか」
「ビルが一杯建っててね」
妹が笑顔で応えた。
「それでお家もね」
「新しいお家ばかりでね」
「それで色々なお店があってね」
「凄いよね」
「本当にね」
「何ていうか都会ってね」
「噂に聞いたよりもね」
さらにとだ、妹も言うのだった。
「凄いよね」
「お店の中には色々なものが売ってて」
「楽しそうな物事が一杯あって」
「素敵よね」
「これからここで住めるなんてね」
「最高よね」
「ずっとここに暮らしていたいわ」
姉妹で話すだけではなくだ、両親も言ってきた。
「ああ、これからはな」
「ずっとこの街で暮らすのよ」
千沙都達に笑顔で話した。
「お父さんのお仕事の関係でね」
「ずっとこの街で暮らすからな」
「色々なものがあるから」
「楽しんで暮らせるぞ」
「何かね」
千沙都がここで言った。
「おもちゃ屋さんに行ったら」
「おもちゃ屋さんか」
「そこに行ったらなの」
「物凄く楽しそうなものが一杯あって」
それでというのだ。
「あのおもちゃ達で遊べたら」
「いいか」
「そう言うのね」
「働ける様になったら」
その時はというのだ。
「おもちゃ屋で働きたいわ」
「じゃあアルバイトすればいい」
父はまだ幼い千沙都に笑って話した。
「働ける様になったら」
「その時はなの」
「そうだ、高校生になったらアルバイト出来る」
「高校生になったら」
「その時にお店に行って働きたいと言ってな」
そうしてというのだ。
「働けばいいぞ」
「じゃあそうするね」
千沙都は父に笑顔で答えた。
「高校生になったら」
「働くことはいいことだ」
「だからなのね」
「そうだ、おもちゃ屋で働きたいならな」
「おもちゃ屋で働けばいいのね」
「そうだ、頑張れよ」
娘にエールも送った、そして千沙都は高校生になるとすぐにだった。街のモールにあるおもちゃ屋に行って願書を出してだった。
その店の店員になった、レジ等にいるが。
そこでだ、千沙都はよくこう言われた。
「あの、中学生?」
「高校生です」
千沙都は大学生位のお客さんにすぐに答えた。
「一年生です」
「そうなんだ、小さいから」
それでとだ、その御客さんは言うのだった。
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