暁 〜小説投稿サイト〜
DQ5〜友と絆と男と女  (リュカ伝その1)
69.最後に笑うのは誰?
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「リュカ…」
「…4人です」
「………数が…合いませんね…」
マーサ様が僕とポピーを目で数える。
2人しかいない…

「…皆、それぞれの母親と共に居ます…」
「まったく…ビアンカさん、苦労をかけますね」
「(ニコ)惚れた私が悪いんです!」
(クスクス)(ゲラゲラ)(くっくっくっ)
みんなに笑いが巻き起こる。

「お母さん、フォローになってないわ!」
ポピーがお腹を抱え笑いながら、お母さんにツッコミを入れる。
「あら〜…ダメな妻ね、私は。夫のフォローも出来ないなんて」
右頬に手を当て困り顔のお母さん。

みんなこれから最終決戦なのに、そんな雰囲気感じさせない…いいなぁ…この感じ。
「ティミー。お母さんからの忠告よ。お嫁さんにするのなら、フォローの出来る娘を選びなさい。そんな娘が居なければ、フォローの必要のない男になりなさい。」
其処彼処から「違いない!」とか「しかし血は争えんから」とか…笑い声と共に飛び交っている。

「ティミー…お父さんからも忠告だ。」
お父さんが負けじと発言してくる。
「お母さんの言う事には従った方がいい。お父さんも反抗せずに魔界に来なければ、こんな酷い目に遭わずにすんだのに…」
お父さんはめげないなぁ〜…
僕は涙を流して笑っていた。
あんなに憂鬱だった気分が嘘の様に消え去っていた。

ティミーSIDE END



<エビルマウンテン>
マーサSIDE

「母さん、ありがとう。」
リュカが小声で礼を言ってきた。
「ティミーちゃん、元気になって良かったわね」
リュカは嬉しそうに頷く。

ちゃんとお父さんをやっている様ね。
伝説の勇者などと言ってもまだ子供…
私達大人が正しく導かなければ、心が折れてしまう。
それにしても、皆良い人達みたいね。
あれ程の強敵との戦闘後でも、笑いを作り出す事が出来るなんて…リュカは素晴らしい仲間に巡り会えたみたい。

でも、ミルドラースには敵わないでしょう…
その時が来たら…私が命に代えても…
「母さん…その必要は無いよ!」
リュカが心を読んだかの様に語りかけてきた。
「僕達は皆、生きて故郷へ帰るつもりなんだ。誰一人として命を犠牲にしない…母さんも、そのつもりでいてもらうよ」
子はいずれ親を超える日が来る…
この子は既に私やパパスを超えている様だ。
私が母として出来る事は、息子達を信じて祈る事だけみたい…

「で、母さんに協力して欲しい事があるんだ。内密に」

リュカが私にだけ、もしもの時用のミルドラース戦を告げてきた…



私に緊張が走る!
この子は…リュカは、そんな事まで考えているのか!?
私に出来るだろうか!?
大役を任され…私に果たせるだろうか!?
悩んでも始まら
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ