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真ソードアート・オンライン もう一つの英雄譚
インテグラル・ファクター編
悪夢のボス
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チが詰まっていた。

「「いただきます」」

「「ふふ、はいどうぞ、召し上がれ」」

キリトと二人で言い、コハルとアスナがにこにこと返事をした。 それを合図とばかりに、俺達はサンドイッチにかぶりつく。

「……え?」

一口食べて、思わず食べるのを停止してしまった。 手に持った歯形のついたサンドイッチを放心したように見つめる。

「どうしたのアヤト?」
「いや、なんだか懐かしいなーって思ってさ。現実世界で行ってたファストフードの店の味に良く似てるというか」
「やったねアスナ!」
「うん!色々研究した甲斐があったよね!」

コハルとアスナはハイタッチをする。二人は自慢気にこれまでの試行錯誤の話を始めた。スタートはマヨネーズの再現に努めて、今では醤油にソース。終いにはサルサソースも再現したらしい。すげぇな。素直に賞賛を送る。二人の解説も終わり、四人で適当に話をしながら食事をしていると、鎧を鳴らしながら安全地帯に入ってくるプレイヤー達があった。
見れば、いかにも“和”という格好の男たちだ。このアインクラッドでそんな姿でいる奴らは一つしかない。

「キリトにアヤトそれにコハルちゃんじゃねぇか」
「まだ生きてたか、クライン」
「おう。久しぶりだなクライン」
「お久しぶりです!クラインさん」

クラインとギルド《風林火山》の面々だ。最近攻略組入りしたという報告ももらい祝福したっけ。
俺達は軽く雑談していると鎧の音が内部に響いた。音のする方を見ると西洋風の鎧を装備した20人程の人達だった。その人達は俺達の近くに来ると、

「私はアインクラッド解放軍所属、コーバッツ中佐だ」
「キリト。ソロだ」

まるでこれから戦いが始まるんじゃないかってぐらいピリピリした空気が安全地帯内に充満する。

「君達は、この先まで攻略しているのか?」
「ああ。ついさっきボス部屋を発見した所だな」
「では、そのマップデータを提供して貰いたい」
「ああん?タダでよこせってか?マッピングがどんだけ大変だと思ってるんだ」
「我々は、君ら一般プレイヤーの解放のために戦っている!ゆえに、諸君が我々に協力するのは、義務である!」

コーバッツはそう言い放つ。これには俺達も呆れて声も出なかった。するとキリトはメニュー欄を操作し始めた。

「キリト、やめとけ」

キリトが渡す直前に、肩を掴んで止める。

「こいつら、自分達だけで攻略するつもりだぞ」

耳元で言うと「わかってるさ」と返してきた。

「だから、釘を刺しとく。さっきも言ったけど、どうせ街に着けば公開する予定だったしな」

釘を刺す。それだけで、こいつらが攻略をやめるだろうか。 考えた無言を肯定と受け取ったのか、キリトがマッピン
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