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稀代の投資家、帝国貴族の3男坊に転生
41話:悪だくみ
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一息入れたかった所だ。ありがとう」

「閣下、お話を伺った際はまさかと思いましたが、予想通りに話が進み、いささか驚いております」

世の中の裏を知るにはまだ少し早いかと思ったがオーベルシュタイン卿には今回の一件の対応を既に話してある。というのもRC社の資料を確認する中で、通常ではしない動きをしていると、報告してきたからだ。気づいたご褒美がわりに悪だくみの仲間にしたわけだ。

「まあ、こんな事はお遊びの延長だよ。進退窮まったタイミングで助け舟に見えるものを出されれば、人は乗るものさ。ただ、この一件はあくまでけじめをつける事を優先した形だ。確かに利益は出るだろうが、王道の儲け方ではないからそこは間違えないようにね」

オーベルシュタイン卿はうなずくと部屋から出て行った。この案件の一番の成果は、表情に乏しいオーベルシュタイン卿の少し驚いた顔を見れたことかもしれない。
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