第3章 リーザス陥落
第111話 ノスの断罪
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持ちこたえているだけで十分驚異的だと言える。
「……!! 貴様ッ」
先程までイラついていたノスが、更に憎悪の色を目込め、睨みつけていた。本気で叩き潰そうとした一撃をたかが人間に受け止められた事に対して、更にプライドに傷がいった様だ。
「ハァッ!!」
「ふんッ!!」
そして、間髪入れずに攻撃を入れるのは、リックと清十郎だ。
2人は、左右に分かれ ノスの頭に一撃を入れる……筈だったが。
「ぬっ!」
ノスは いつの間にか無敵結界を再度展開した。故に、リックと清十郎の攻撃は完全に防がれてしまった。
「くっ、無敵結界か」
「このタイミングの攻撃を……!? 相も変わらず理不尽極まりないッ!」
ノスの身体にすら触れない。完全に見えない何かに攻撃を遮られてしまったのだから。
「貴様ら滓がどれだけ集まろうと、儂の足元にも及ばん事を知るがいい! 消し飛べ、滓どもが!」
ぬんっ、と地を強く踏み抜いたと同時に、周囲に衝撃波が生まれた。まるで竜巻の様にノスの周囲を渦巻く衝撃波は、トーマと清十郎、そしてリックを吹き飛ばした。
「ぐあ……ッ!」
「ぐっ……」
「がは……ッ!」
大技が来る事を察知していた3人は回避行動を取っていて直撃こそは避けれたが、強烈な圧力そのものを回避できたわけではなく、そのまま壁に叩きつけられた。
「ふん……。人間如きが」
「その人間如きに、態々 結界を張り直したお前も大概だ」
「漸く貴様か。……小僧!」
眼前に立つのはユーリ。
サテラの介抱を2人に任せて駆けつけた。
「前座は十分楽しんだ。……小僧、貴様には指の借りを返さねばならんのでな」
ノスは手を上げ、欠損した指を見せてユーリに睨みを利かせた。
その並の人間であれば心臓が止まりそうな圧を受けても、ユーリは軽く一笑。
「対処しなかったのか? 斬れても、繋げるだろ? それ位。小さい事をこだわる所を見ると、やはり底が見えると言うものだな、ノス」
「安い挑発は受けぬよ。……儂はただ貴様を蹂躙するのみ。貴様を消した後は 彼奴等を、……忌まわしいカオスを、全てを滅ぼす。我が主の為に」
「やれるもんならやってみろ。……魔人ノス」
ユーリの剣とノスの拳。
2つの衝撃が1つになり、周囲に天災を巻き起こすのだった。
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