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孔雀王D×D
18.奥の院での死闘(前篇)
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んだから」
 王仁丸の言葉にアシュラは、頬を膨らました。
「どうぜ、俺が倒し損ねた奴らを潰しただけだろう」
 王仁丸は、皮肉を込めてにやりと笑った。
「ふん。あんたっていつも私を馬鹿にして」
 アシュラの目が赤く染まりだした。
「待て待て。燃やすのは俺じゃないだろう。それに、お前の事は、少しは認めてるんだぜ」
 王仁丸は、アシュラの頭を撫でた。
「え?そうなの?」
 アシュラは、にっこりとほほ笑んだ。
「あぁ、だからな。あれをやるぞ。太極火を」
「え?でも、あれは、一回しかやったことないよ」
 太極火とは、王仁丸の気とアシュラの炎をタイミングよく合わせて、強烈な炎で敵を一瞬にして焼き尽くす技である。が、それは、確かにアシュラが、言ったように1回しかやったことがない技だった。
「四の五のいうんじゃねぇ。ちまちま、死人どもを相手していたら間に合わなくなるぞ」
 王仁丸は、気をためるための体勢を取っていた。
「わかった。やるしかないね」
 アシュラの目も、赤く光出した。
 王仁丸は、身体を真横に構え、両手で円を作るかのようにして、気をその手に込めると巨大な丸い球が現れ、さらに気を込めるとその球はどんどんと膨れ上がっていった。
「神威如獄 神恩如海。未だ、アシュラ。お前の炎の気を俺に気にあわせろ」
 アシュラの気も高まり、長い金髪の髪が、まるで天を衝く怒髪天のように逆立っていた。
「いっくよぉ!! 合気法・太極炎」
 アシュラが、人差し指を王仁丸の気の球に向かって指差すと、その球と交わった炎が巨大な火炎放射器となって、前方からうようよと這い出てくる死人たちを飲み込んだ。
 死人と後ろに控えていた六道衆の兵隊までも焼き尽くされ全滅した。
「ようし、うまくいったな」
「うん」
 王仁丸とアシュラは、微笑みあった。が、王仁丸は、風の音を聞いた。
「あぶねぇ、アシュラ。離れろ!!」
「え?」
 王仁丸の突然の怒号にアシュラは、きょとんとした顔を王仁丸に向けた。
「くそ!!」
 王仁丸は、そんなアシュラを突き飛ばした。
「ぐわぁぁぁぁ」
 アシュラは、悲鳴を上げる王仁丸を見たが、何が起こっているのか理解が出来なかった。
「畜生。これは、嵐の技じゃねぇか」
 その技を一度食らっていたからこそ、王仁丸はわかっていた。
 瘋天神・紫雲縛。
 当時は、アルマゲドンに突入する前で、神の人・ラスプーチンと戦っていたところだった。
 ラスプーチンの正体は、闇の軍荼利明王であった。そして、そのチャクラと言われた幻術に王仁丸と嵐は苦戦をしいられ、幻術に落ちた嵐が、王仁丸に繰り出した技が、紫雲縛だった。
「なるほど、嵐が、一目置く男だな、王仁丸」
 一人の女僧が、ひたひたと王仁丸とアシュラに近づいて来た。
「誰だ、て
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