暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica20-Dインターミドルの猛者〜DUEL〜
[1/8]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
†††Sideルシリオン†††

買い物に出掛けるヴィヴィオ達の護衛として、ステルス魔法を使って姿を消した状態で付いて来た俺とアイリだが、ちょっとしたハプニングでバレてしまった。で、今はインターミドルの上位選手であるハリーが、ルミナとの試合を行っているという、出掛ける前には予想だにしなかった展開が繰り広げられている。

「ハリー、なかなか善戦してるね」

「ああ。試合開始の直後に、手加減無用・全力全開のハンデ無しでお願いします!とハリーが告げた時はどうしたものか、と思っていたが・・・」

――良いの? 本当に本気を出して・・・?――

SSランクの魔力を放出させたルミナにハンデ無しだと言ったハリーは、その圧力に及び腰になってしまい、結局はヴィヴィオ達相手にもやっていた魔力出力の制限+スキル使用不可に落ち着いた。

「リーダー! 防御はダメっス! 躱すっス!」

「溜めの長い魔法もやめた方がいいっスよ!」

「やっぱ最強の拳闘騎士には手も足も出ないんスか・・・?」

ハリーを姉御と慕う妹分のミア、ルカ、リンダが、1発辺り最大で50ポイントしかダメージを与えられないというルミナの防御力と、防御の上から1000ポイント強のダメージを叩き出すルミナの攻撃力に、悲嘆に暮れてしまっている。先ほどのヴィヴィオ達との試合とは全く違うルミナの動きに、ヴィヴィオ達が固唾を呑む。自分たちは本当に手を抜かれていたのだと。

「くそっ、マジで強ぇ・・・!」

ハリーのポイントがみるみる減っていく中、ルミナが「もうちょっと抑えようか?」と気遣いか、もしくは挑発か、どちらにしても今のハリーには聞きたくない言葉を発した。だから彼女も「手加減無用!」と大きく肩で息をしながら言い放った。

「おおおおおッ!」

――ガンフレイム――

ハリーが突き出した右拳より放たれるのは炎熱砲撃。砲撃番長(バスターヘッド)と呼ばれる所以だ。リヴィアと同じく近接格闘戦の中に射砲撃を織り交ぜる戦闘スタイル。が、ルミナには通用しない。何せつい先ほど、ハリーの上位互換のようなリヴィアと高機動格闘戦を繰り広げたのだ。

「ノロい」

ルミナは半歩分だけ横移動して炎熱砲を躱し、放射体勢のままであるハリーの元へと一足飛びで再接近。そんなルミナへとハリーの鎖型デバイス・“レッドホーク”が蛇のように動き、彼女の足元から絡み付いた。

「お?」

放射体勢から抜けたハリーが「おらぁ!」と“レッドホーク”をグイッと引っ張ってことで、ルミナは後ろ向きに倒れこみ、「あいたっ」後頭部をリングの床に打ちつけ、「あ〜」床をズリズリと引っ張られた。

「せやぁぁぁぁーーーーッ!!」

――オレ式全力ゼロ距離ガンフレイム――

床に仰向けで倒れたままのルミナ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ