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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica20-Dインターミドルの猛者〜DUEL〜
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「ルミナさんに勝てるんなら多少の無茶くらいやれよ!」

「やかましいですわ! 無理なものは無理なのですわ!」

ハリーと言い合うヴィクトーリアの視線は、ゆっくりと立ち上がったルミナに注がれたまま。ルミナもファイティングポーズを取って、続行の意思を示した。

「さぁ、続きをやろう!」

そう意気込むルミナだけど感電は未だ解けず。それでもルミナから打って出た。ぎこちないけど駆け出しつつ・・・

「ふんっ!」

――ルフト・クーゲル――

「うぐっ!?」

目にも留まらない予備動作から繰り出される、拳圧による中遠距離技を打ち出した。魔力付加すると威力は桁違いに増えるけど、その分魔力で可視化しちゃうから、ほとんど使わない没技だったりする。ヴィクトーリアは拳圧を顔面にもろに食らってグラリとよろめいた。

「ちょっとずつ麻痺が治っていくよ・・・!」

「くっ・・・! 五十四式・槍礫!」

「射撃魔法程度で、私を止められないってことは理解してるよね・・・!」

ヴィクトーリアはグッと腰を落として、上半身を捻りつつ“ブロイエ・トロンベ”を持つ左腕を限界まで引いた。完全に刺突攻撃の構えだ。それでもルミナは構わず突進をやめず、雷撃弾の直撃を許した。

「八十八式! 閃鉾貫鎧!!」

瞬光っていう刺突技よりさらに速く、纏う雷撃も膨大な一撃。うわ、どうしよ。ルミナも冗談半分で言ってたけど、ヴィクトーリアもうちの隊に欲しくなっちゃった。対するルミナはなんとここで魔法を発動。時間的にフルじゃないけど、右拳に魔力を集束させた。

「ムート・フェアナイデン!」

ルミナの拳とヴィクトーリアの突き出した“ブロイエ・トロンベ”が真っ向から激突。拮抗は僅か。ルミナの拳は“ブロイエ・トロンベ”の頭部分を粉砕して、その衝撃でヴィクトーリアの左手から柄が吹っ飛んだ。

「あぐっ・・・!」

「お嬢様!!」

さすがのヴィクトーリアも、武器が無ければ拳闘騎士最強のルミナには何も出来ない。時間もそうないし、このままリタイアかもって思ったけど、ヴィクトーリアの目はまだ死んでなかった。

「一式・纏雷!」

籠手と脚甲と胴鎧に電撃を付加したヴィクトーリアが構えを取って、ルミナも「戦斧のない雷帝など・・・」って若干鼻で笑いながら構えを取った。そして同時に駆け出して・・・

「二式・雷殴!」

「ゲーゲン・・・」

ヴィクトーリアの繰り出した左拳を、ルミナは右足を引いて体勢を半身にして躱すと、左拳が引き戻されるより早く左手首を掴んだ。そしてヴィクトーリアを受け流し、右膝裏に蹴りを1発打ち込む。膝カックンされたようにヴィクトーリアの腰がガクッと落ち、上半身が反っていたことでがら空きのあの子の胸へと「アングリフ・
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